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[No.1650]

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「ワシントコポスト」2016年12月08日[No.1650]号

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憧れの先輩

 バスケ部に所属している中学生の息子。練習はきつくても毎日楽しそうです。そんな息子には同じバスケ部に憧れの先輩がいて「母さん、今日は○○先輩から頑張れよ! って声かけられた〜!」とうれしそうに話したり、「○○先輩みたいにうまくなりたい」と目標にしたりするほど、その存在は大きいようです。
 バスケ部では、先輩たちと話すときは敬語が当たり前。上下関係がはっきりしています。友達のような感覚で先輩の名前を呼び捨てにする部活もあるようですが、私は先輩と後輩の立場の違いが明確で、後輩が先輩を敬うような関係のほうが好きです。憧れの存在がいるって、とてもすてきなことだと思います。

(うるま市 さち)

(編コメ)中学生になってもこんな話をしてくれるなんて、なんて素直な息子さんでしょう。体育会系・文科系を問わず、部活で学んださまざまなことが大人になって役立っているように思います。

給食の献立

 小学1年生の息子は、給食が大好きです。当日のメニューは、私が献立表を読み上げて教えています。沖縄料理の日もあり、「ジューシー」「フーチャンプルー」などは私も当然知っています。でも「ウサチー」「デークニイリチー」「スンシーイリチー」など分からない料理があり、子どもに質問されても答えることができず、焦ってしまうこともしばしば。結局、使われている材料を教えて「どんな料理だったか帰ってきたら教えてね」と子どもにお願いしています。
 ウチナーンチュなのに、沖縄の料理を全然知らないなあと気付かされました。給食の献立表が子どもとの会話のきっかけ、料理の参考になっています。これから少しずつ、家で作れるようになりたいです。

(沖縄市 はらぺこ)

(編コメ)白あえが好きなんですが「スーネー」という方言名は最近まで知りませんでした。沖縄の料理とその呼び名、家庭の中で大切に守り継いでいきたいですね。

リアル書店

 本やCDが売れない時代といわれるようになって数年。紙の本から電子書籍に、音楽もCDからダウンロード販売に移り変わり、「読む」「聞く」という行為そのものは変わらないものの、どちらも今やインターネットがあればすぐ入手することができます。そのうち、リアル書店やリアルCDショップが消えてしまうのではないかという話もあるほどです。
 私は紙の本が好きなので、電子書籍を購入したことはありませんが、オンライン書店を利用する頻度は増えています。例えば、沖縄は新刊が発売されても、店頭に並ぶのが発売日から5日ほど経った後ということがあるので、オンライン書店で予約をしておくと早く手元に届くという利点があります。また、新品と中古本の両方を取り扱っているサイトなら、どちらにするかワンクリックで選べて便利だし、中古本なら安く買うことができます。
 とは言っても、リアル書店にもちょくちょく訪れます。気になる本や雑誌は実際に手に取ってチェックし、買うかどうか決めたいからです。それに買いたい物がなくても、ふら〜っと店内を見て回るのも好きです。よき本と偶然出合えたり、新しい発見があったりするのです。
 リアル書店はとても厳しい現状で、“町の本屋さん“の小さな書店が閉店を余儀なくされ、チェーン展開している大型書店さえも店舗数が減っているそうです。それでも、なんとか頑張って残ってほしいと思います。ワンクリックで簡単に本が買えてしまう時代でも、リアル書店でしかなし得ないことがたくさんあると思うので。

(宜野湾市 本の介)

(編コメ)近年は雑貨やCDを扱ったり、カフェなどと組み合わさったりする書店が増えましたね。個人的には書店員さんが企画した陳列コーナーや手書きポップを見るだけでも楽しいのですが、時代の流れにあった新しいかたちやサービスが求められているのでしょうね。

孫の日のプレゼント

 10月初めのこと。娘と満5カ月の孫とスーパーへ行きました。授乳室に向かうとき、娘が「もうすぐ孫の日」と言いました。ベビー用品や子ども衣料品、おもちゃ用品の売り場に「10月第3日曜日は孫の日」と表示されていたのです。お店が考えた販売戦略だろうと思いながら、おもちゃコーナーを見て回りました。あれこれあって楽しいのですが、どれもなかなかいいお値段です。
 孫は男の子。何が欲しいのか分からず、娘に率直に聞いてみました。「沖縄の童謡CDがいいな」。書店で見かけたとのことで、後日、娘と孫と書店に行き、そのCDをプレゼントしました。ウチナーグチ童歌10曲900円。どうやら娘は事前に下見をしていたようです。曲の中には私も娘も口ずさめる懐かしい曲がありました。
 初めてのプレゼントで予算をどうするか迷いましたが、娘は子どもの頃に三線を習っていたし、私は今、しまくとぅば、琉歌を勉強中。素晴らしい選択だと感心しました。
 娘が持っている漫画を読んで「初孫ハイ」という言葉があることを知りましたが、ハッピー孫の日、祖母ホルモン値上昇です。

(那覇市 ウチナーンチュ)

(編コメ)初めてのプレゼントが沖縄の童謡っていいですね。値段も手ごろだし、クリスマスプレゼントにもよさそうです。

孫誕生

 10月中旬、2人目の孫が生まれました。予定日より2週間ほど早く出産したことになります。
 私は外国で暮らしています。初孫が生まれるときもとても楽しみにしていたのですが、その子も予定日より早く産まれたため、立ち会うことができませんでした。今回こそはと思い、1週間早く帰国の予定を立てて意気込んでいたのですが、娘から「ごめん、生まれた〜」というメールが入り、苦笑い。「満月、大潮だったから引っ張られた」とのことでした。
 低出生体重児でしたが、すくすく育っている孫娘。感謝感激です。今は実家に4世帯が集い、にぎやかな日々を過ごしています。

(宜野湾市 ゆいととゆいかのばあば)

(編コメ)お孫さんの話が続きます。満月の日は出生率が高くなるといわれていますね。家族水入らずの時間を満喫してください。

ヘビのご利益

 ヘビの夢を見ると良いことがあるとか、ヘビ年の人はお金持ちになるとか、ヘビは神様の使いとかいろいろいわれていますが、私はヘビが苦手です。ヘビを首に巻きつけて、にっこり笑顔で写真を撮るなんて、とてもできません。
 ところが信じられないことに、ヘビを5匹も飼育している友人家族がいます。その話がとても衝撃的なのです。餌は冷凍のマウスを与えているとか、脱皮をするときはストッキングを裏返しに脱ぐようにゆっくり脱いでいくとかで、なんだか好奇心がそそられるし、大嫌いなヘビが身近に感じられるから不思議なものです。
 ちなみにその友人宅の近隣では泥棒が多発していて、2度も侵入された家があるようですが、友人宅は窓を開けっぱなしにしていても泥棒に入られたことはないと話していました。番犬ならぬ番蛇の存在に驚いて、泥棒が避けているのかも。もしかするとこれも、ヘビのご利益かもしれませんね。

(沖縄市 リベラ)

(編コメ)リベラさんのご友人が5匹のヘビたちとどんな生活を送っているのかとても気になります。ちょっと怖いけど(笑)、ぜひレキオで取材させていただきたいです。

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