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[No.1633]

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「ワシントコポスト」2016年08月11日[No.1633]号

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大好きなめい

 私にはかわいいめいがいます。めいは週末になると実家に泊まりにくることが多く、今ではめいと過ごす時間が私にとってかけがえのない幸せです。めいを見ていると、昨年まで幼稚園に通っていたことがうそのようです。
 私や父、母に対して、とても無邪気に話しかけてくれるのですが「いつまでこうやって私を慕ってくれるのだろう。一緒に買い物したり、楽しくピアノを弾きながら歌ったりできるのはいくつまでなんだろう」と思うと、何だか寂しくなります。

(那覇市 おねえちゃん)

(編コメ)心を開いて接すれば、ずっと仲良くできるように思います♪

サガリバナ

 皆さん、「オーシッタイマラソン」を知っていますか? 梅の香りが漂う時季、山の中や川沿いを走る、アットホームですてきなマラソン大会でした。残念なことに今はなくなってしまいましたが、私たち家族も参加していました。
 20年前に参加したとき、家族賞としてサガリバナの苗をいただきました。わが家の猫の額ほどの庭でサガリバナは順調に育ち、今ではたくさんのつぼみをつけ、次から次へと一晩だけのすてきな香りと開花を楽しませてくれます。香りに誘われ、ハチもいっぱいよってきますよ。
 ライトアップした花を夫と眺めながらビールで乾杯したり、女子会、いいえ、婦人会(笑)をわが家で楽しんだりすることもあります。夫や孫の話、病気の話など、時間も忘れるほど話が弾みます。花もきっと喜んでいることでしょうね。翌朝は、庭の芝生の上に花が落ちていて、それもまた風情があります。オーシッタイの皆さん、サガリバナに感謝です。

(宜野湾市 ゆーりー)

(編コメ)私もサガリバナがある近所の家のそばを通るたびに、美しい姿を楽しませていただきました。来年はぜひ写真も送ってください♪

ハブにかまれて

 ある日の夜、午前2時に目が覚めてトイレに行きました。寝室に戻るため引き戸を開けて、右足を一歩入れた瞬間、何かに脚をかまれ、「痛い!」と前方に数歩跳びました。
 「父ちゃん、ハブにかまれた! 連れて行って!」。脚を見ると、腫れ上がって血が噴出していました。流しの明かりだけがついた暗い空間に、ハブがいました。今まで見た中で一番大きなハブで、くねくねと冷蔵庫の下に消えていきました。  夫が掛け付け、ひもで脚を縛ってくれました。消防署に駆け込み、血清のある病院を問い合わせている間に、激痛と嘔吐(おうと)に襲われました。病院に着いたのは午前3時。脚を切るという話が出て、数人の医師が診察し、付け根までパンパンに腫れ上がった脚に印を付けていました。
 そのとき、以前飼っていた犬が敷地内でハブにかまれ、あっちこっちの病院を回ったけど血清がなく、4時間後に私の腕の中で死んだことを思い出しました。「私も死ぬのかな?」と一瞬思いました。夫が「血清はまだですか?」と聞くと「今準備中です」と言われました。
 午前7時。やっと手術ができました。それから2カ月、チューブでつながれ、動くことができない、人生で最もつらい日々を過ごしました。泣きたい気持ちを抑え、自分を試すために誰にも電話しませんでした。4回の手術。大きな痕が残ったけど、脚を失わずに済みました。
 その後、ヒューム管の中にヘビの抜け殻を2日連続で見つけました。抜け殻は大きく、私をかんだハブのものだろうと思いました。庭の隅でも小さな抜け殻を見つけました。どうやらたくさんいるようです。「血清は2度と使えません」と注意されました。足は不自由になったけど、私は100歳まで生きよう! と思っています。

(中城村 まじむん)

(編コメ)切迫した状況が伝わり、まじむんさんの痛みと強さに感じ入りました。「100歳まで生きよう」の思いに光明を見ました。どうかお大事に。

沖縄の心意気

 今月12日(金)まで、沖縄総合事務局で「世界の帆船模型展」を開催していて、それぞれの制作者が模型を出品しています。今回の作品の中には、恩師である故宮城亀治郎さんの自宅にあった制作途中の進貢船を引き取り、私なりに完成させたものがあります。
 賛否両論あるかと思いますが、進貢船に掲げた「万国津梁」の文字が、平和を愛する恩師の志のように感じています。恩師の作品には遠く及びませんが、武器を持たない沖縄の人の心意気を感じていただきたいと思っています。

(南城市 像アザラシ)

(編コメ)数年前に見に行ったことがあります。精巧な作品ばかりで大変感動しました。皆さんも是非足をお運びください。

家族を大切に

 6月23日付のワシントコポストを読んで、胸が締め付けられるような気持ちになりました。悩める20代ママさんは、子どもと触れ合う時間があまりにも少ないように思えて、涙が出ました。家事に遊びの要素を取り入れて、子どもに手伝ってもらったり、絵本を読んであげたり、旦那さんに手助けをお願いしたりするなどして、もっと子どもと触れ合う時間を増やすことができればいいなと思いました。
 私は子育て中、子どもに触れるように意識していたつもりだけど、悩める20代ママさんのように悩み、イライラしていた時期があったかもしれません。人育て、自分育てには終わりがなくて…。少しでも今の時間を楽しく過ごしてほしいと思い、ペンを執りました。
 それから、レインボーさんのお孫さんについての投稿にも、心打たれて涙が出ました。お孫さんがたくましく育ってほしいですね。私も「海洋天堂」を見てみたいと思います。家族を大切にしたい気持ちになりました。

(石垣市 H・N)

(編コメ)1日のうち短時間でも子どもと触れ合うこと、そして悩める20代ママさんのように、一生懸命生きている姿を子どもに見せることが大事なのではないかと思います。H・Nさん、温かいメッセージありがとうございます。

血のつながりよりも

 先日、夫の親、兄弟と縁を切りました。これまで彼らに、私の実家を卑下するような話を言いふらされたり、心無い言葉に傷付けられたりしてきました。私のことなら我慢できますが、実家のことを言われ、ずっと張り詰めていた糸が切れました。問い詰めると「謝ったらいいんでしょう」「ボケていたから」など、話になりません。 私は夫の親や兄弟の顔を見たり、声を聞いたりすると、精神的なストレスから嘔吐(おうと)するようになりました。離婚や死ぬことを考えたこともありますが、息子たちは私が吐いたものを嫌な顔ひとつせず片付けてくれて、「お母さんは休んでていいよ」と、慣れない手つきで卵焼きを作ってくれました。夜、呼吸が苦しくて眠れない日は、夫が一晩中、背中をさすってくれました。友人たちは「あんたが幸せになることが、一番の復讐(ふくしゅう)だよ」と、お笑い草にして励ましてくれました。
 苦しかったけど、夫が「血のつながりよりも心のつながりが大切」と言ってくれて、自分の周りにいる温かい人たちと生きていこうと決心しました。
 最後は私も言いたいことが言えました。何よりも家族が大切だから、気持ちを強く持とうと思います。

(うるま市 あきこ)

(編コメ)あきこさんがすてきな人だから、こんなにも心優しい家族や友人がそばにいらっしゃるのだと感じます。大切な人たちと幸せな毎日を過ごしてくださいね。

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