「ワシントコポスト」2016年07月28日[No.1631]号
5月26日付、「みぃぐちがー」を投稿した一太郎二姫です。熊本の大学に通う娘はけがなどなく、アパートも無事でした。地震に遭ったとき、娘はどうしていいのか分からず、福岡空港に行く方法を調べて沖縄に一時帰省していました。私と那覇空港で会ったのは夜12時近く。「頑張ったね、怖かったでしょう」と声を掛けると「何も頑張ってない。逃げてきたんだよ」と、罪悪感で気持ちがふさいでいました。
しかし、熊本の友人と話したときに「まずは自分の命が第一。できることをすればいい」と言われたそうです。 それから娘は、熊本沖縄県人会学生有志「ゆいまーる」で被災地支援のための募金活動をしました。皆さん、ご協力ありがとうございました。
被災された皆さんが、一刻も早く日常生活を取り戻せるように祈っています。微力ではありますが、私も募金を続けたり、熊本産の物を買ったりと、できることをしていこうと思います。
(糸満市 一太郎二姫)
(編コメ)「ゆいまーる」の記事が、4月に琉球新報本紙で掲載されていました。娘さんも参加していたのですね。ご無事でよかったです。
6月23日付のレキオで、「月桃」を作曲した海勢頭豊さんの記事を読み、とても感動しました。昨年、保育園で開催されたファミリーコンサートに海勢頭愛さんが出演して、バイオリンで「月桃」を弾いてくれました。 それ以来、この曲が好きになりました。何度か聴いていると涙が出てきます。
慰霊の日が近づいたある日、ラジオから流れてきた「月桃」に合わせて、子どもたちと歌いました。私よりも、子どものほうが歌詞をよく覚えていました。今は歌詞の内容をあまり理解していないと思うけれど、この子が大人になったときに歌詞に込められたメッセージを知り、平和の大切さを分かってくれるのだろうと思います。
「月桃」は沖縄の人みんなに聴いてほしい曲です。「絶対に子どもたちが歌ってくれる曲になるから」と訴えたという豊さん。その言葉通りになりましたね。
素晴らしい曲を作ってくださってありがとうございます。またどこかで「月桃」を生で聴きたいです。
(八重瀬町 おはな)
(編コメ)「月桃」は沖縄に古くから伝わる民謡のように、多くの人の心に響き続けていくのでしょうね。映画「GAMA 月桃の花」も、ぜひ観てほしい作品です。
社会の厳しさを皆さんが初めて感じたのはいつですか?
私は小学4年生の頃でした。今ならあり得ないことだと思いますが、当時、私が暮らす地域で夕刊の新聞配達のアルバイトがはやっていました。私も学校帰りに夕刊の配達をして、ある家では「小学生なのに偉いね」とお菓子をもらい、ある家では「もっと早く配達しろ」と怒られました。同じ行動なのに、褒められることもあれば、怒られることもあるんだなぁと子ども心に感じていました。販売店の人に早く相談すれば良かったのに、と幼い頃の私に教えてあげたいです。
社会人になったばかりの人に対し、オイオイ、と思うようなこともありますが、誰だって最初は1年生。教えられ、学んでいくんですよね。
(那覇市 S·A)
(編コメ)行動も言葉も、相手によって受け取り方が違うことがありますね。いくつになっても初めて経験することはあるし、S·Aさんの言葉通り、教え合い、学び合うことは大切だと感じます。
先日、保育園に通う4歳の孫が、手足に水いぼが5つほど見つかり、プールに入れなかったと、とてもがっかりした様子で帰ってきました。
その翌日、かかりつけの小児科で治療してもらったところ、だんだん顔色が悪くなり、失神してしまったのです。突然のことにとても驚きましたが、ゆっくりと回復し、話したり歩いたりできるようになったのでホッとして帰宅しました。
後日、知人に聞いた話だと、水いぼは麻酔をした後、30分ほどしてから取り始めるとのこと。
子どもたちが大好きな水遊び。子どもがいる人は、記憶に留めておいてくださいね〜。
(那覇市 クリスチーヌ)
(編コメ)お孫さんはなぜ失神したのでしょう。原因がとても気になります…。
少し前に、千葉県で保育園を新設しようとしたら、近隣の住民から反対運動が起き、建設が中止になったというニュースがありました。ここ数年、保育園の騒音という言葉をよく耳にするようになりました。東京では、小学校のチャイムがうるさいという苦情があり、チャイムを鳴らさなくなった学校があると聞いたことがあります。
私が住むアパートの近くに、数年前に小学校が建ちました。
朝は登校する生徒たちの「おはようございます」という声や、運動会シーズンなどはグラウンドに流れる音楽やマイクの声なども聞こえてくるようになりました。
保育園の騒音のニュースは、私にとって驚きでした。テレビでも、番組やCMなどにちょっとしたことで苦情が出て、世知辛い世の中だなぁと思っていたところにこのニュース。保育園の騒音くらい、基地の騒音に比べるとたいしたことないでしょ、と思いました。
保育園から聞こえてくる声や音楽すら騒音に感じるなんて、何だか寒々しい気がします。不景気が続き、先行きがいろいろと不安になっている今の日本の状況がそんなふうにさせてしまうのでしょうか。
もしそうだとしたら、そんな世の中だからこそ、もっとおおらかな気持ちで暮らしていけるようになればいいな、と思います。
(嘉手納町 世知辛世)
(編コメ)実家の近くに保育園があり、私も世知辛世さんの意見に同感です。ドイツでは乳幼児・児童保育施設などから発生する音を環境騒音から除外しています。子どもの声にまつわる騒音問題は、今後も一人ひとりが考えていくことが大切なのだと思います。
ジャズの帝王と呼ばれたトランペット奏者のマイルス・デイビスが、今年5月に生誕90周年を迎えました。
1991年9月28日に、65歳で亡くなるまで、常にジャズシーンをリードし、ジャズ界のみならず、世界の音楽家に多大な影響を与えました。その人気はいまだに衰えてはいません。マイルスの代名詞といわれたミュートプレーは「糸を張り詰めたようなスリル」「すすり泣くような」など、さまざまな形容で絶賛されています。さらに抑制されたサウンドは、何が起こるか分からない、ゾクゾクするようなスリルが真骨頂だといわれました。
ジャズはチャンプルー音楽です。これまでクラシック、シャンソン、カンツォーネ、ラテン、ロックなどあらゆるジャンルの音楽と融合し、それぞれの特長を最大限活用しながら、新たなサウンドを作り出して発展してきました。ジャズを聴いてみたいと思っている人がいたら、まずマイルスを薦めます。
(浦添市 小竹山)
(編コメ)昔、ジャズ好きな友人が薦めてくれたCDの中にマイルス・デイビスの「カインド・オブ・ブルー」がありました。今聴いてもかっこいいなぁと思います。