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[No.1626]

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「ワシントコポスト」2016年06月23日[No.1626]号

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沖縄から長野へ

 4月から、小学校3年生の息子を長野へ山村留学させています。
 人口800人ほどの自然豊かな小さな村で、季節の移り変わりや真冬の厳しさを感じたり、その土地ならではの食事や地域行事などを体験したりしてほしいと思っています。
 ところが留学して2週間後、息子がインフルエンザに感染したと連絡がありました。慣れない土地で、まだ8歳の息子にはとてもきつかったかと思います。
 今では学校にも、山村留学センターでの生活にもだいぶ慣れた様子。充実した毎日を過ごしているようです。また息子について報告できればと思います。

(糸満市 しまぶー)

(編コメ)留学期間は1年でしょうか。息子さんがどのような経験をしているか、ぜひ教えてください。

派遣社員

 私は派遣社員です。派遣先に休日希望を出したのですが、なかなか認めてもらえません。契約書には、働いて半年後に有給休暇がもらえると記載してあったので、派遣会社に有給休暇を認めてもらった上で、派遣先に休日合計を増やしてほしいとお願いしているのですが、シフトを作成する担当者が逃げまくっています。会社の営業担当からも、派遣先に休暇について説明してもらったのですが、その場では理解を示すような態度をしながら、一向に休日合計が増えません。
 この件を営業担当へ相談するとなだめられました。シフト担当者にもう一度話して、それでも理解してもらえなかったら、契約書を持って職安で相談してみようと思っています。直接雇用されている契約社員やパートの人たちは有給休暇や夏休みを取っているのに、2カ月前から休暇届を出している私は何なのでしょう。何だかやる気がなくなってきていますが、契約期間内は頑張ろうと思います。

(那覇市 某派遣社員)

(編コメ)派遣先はどのような理由があって、有休の申請を受理しないのでしょう…。状況が変わらないようでしたら、沖縄労働局の総合労働相談コーナーに相談してみてはいかがでしょうか。

女性の働き方

 最近、女性の働き方について考える機会がよくあります。職場でも女性会議が増えていますが、キャリアアップを目指す人、現状を維持したい人、家族との時間を大事にしたい人など、働き方はさまざまです。
 私は大人になったらキャリアウーマンになりたいとずっと思っていました。今は正社員として働いていて、保育園に通う子どものお迎えはいつも祖母にお願いしています。19時に帰り、21時に子どもを寝かせるという毎日で、何かうまくいかないことがあったり、家事がたまってきたりすると、胸がいっぱいになって苦しくなることがあります。心が不安定になって悪循環に陥ったとき、子どもから「ママがワジワジーしなかったらうまくいくよ」と言われました。確かに…。
 それからは、心穏やかに過ごせるように実践中です。女性の働き方について、皆さんはどのような選択をしていますか。

(浦添市 悩める20代ママ)

(編コメ)お子さんはお母さんの姿をしっかりと見ていますね。仕事と生活を両立したくても、理想と現実の違いで悩んでしまうことってよくありますね…。女性の皆さんからの投稿、お待ちしています。

値引き

 スーパーで買い物をしたときのこと。買うつもりだったお肉が100円引きになっていたので「今日はラッキーだなぁ」と思いながら買って帰りました。
 晩ご飯を作った後、家計簿をつけるためにレシートをチェックすると、そのお肉が値引きされていないことに気付きました。
 お店に電話をかけて問い合わせると、きちんと対応してもらえましたが、100円の値引きに対し、120円の通話料がかかってしまいました…。家族からは大笑いされてしまいました。次からはよく考えて行動しようと思います。

(中城村 アイスティー)

(編コメ)勉強代だと思って、次に気をつければOKですよ!

漫画友達

 私は漫画が大好きで、毎月数十冊の漫画を読んでいます。読みたい漫画を全部買うと大変なので、本当に欲しいものだけを買って、後はレンタルショップから借りて読むようにしています。
 ある日、友人2人に、読んで面白かった漫画を薦めました。その漫画は30巻以上ある長編で、彼女たちは「漫画喫茶に通うと大変そう」としり込み。レンタルできることを教えると、すぐに借りて読んでくれました。
 それからというもの、メールでお薦めの漫画を紹介したり、読んだ感想を伝えあったりするやりとりが始まりました。一人は専業主婦で、どんな漫画も読みたいタイプ。もう一人は会社勤めで忙しく働いているので、仕事を忘れられる漫画を読みたいタイプ。
 私は、次はどんな作品を紹介しようかと、さらにいろいろなジャンルの漫画を読むようになり、最近では小説も紹介し合っています。
 そんなある日、友人がとても懐かしい少女漫画家の名前を挙げ、久しぶりにその漫画家の作品を実家で読んだという報告がありました。私ともう一人の友人は、その漫画を読みたいとはいったものの、レンタルしているような作品ではありません。すると友人は「それならこの前教えた小説と一緒に貸すよ」と、わざわざ郵送してくれたのです。
 友人たちは県外に住んでいます。気軽に貸し借りできるような距離ではないのに、私たちはこうして漫画や小説を楽しむようになりました。
 今度はどんな作品が海を渡ってくるかな。

(宜野湾市 三人官女)

(編コメ)漫画が3人の友情をより強固なものにしているのですね。仲間に入れてほしいです〜。

ホームシック

 私には15歳の孫がいます。孫は島尻特別支援学校で寄宿舎生活を送っています。
 本人は最初は2、3日のお泊り程度に考えていただろうと思います。私は障がいのある子が親元を離れ、やっていけるのだろうかと不安でいっぱいでした。やはり、いざ寄宿舎生活が始まると、自分のイメージとは違っていたようで、今まで親しかった先生はいないし、環境がガラッと変わったことから、ホームシックになっていたようです。私の娘が、孫に忘れ物を届けに行ったところ、顔を見ようとせず、一生懸命涙をこらえていたそうです。話を聞いた私は涙が止まらず、ジェット・リーが出演していた映画「海洋天堂」を思い出しました。
 障がいのある息子と余命わずかな父親の物語で、施設に預けられた息子は父親に会いたくて暴れます。そして親子が背中合わせに座るシーン。父親を探す息子の手がとても印象的でした。孫も同じ気持ちだったのかもしれないと思いました。孫は寄宿舎に行くことを自分で決めたので、簡単には帰れないと思い、涙をこらえていたのでしょう。
 ホームシックになって泣く子は何人かいるそうです。健常者だって、親元を離れて生きていくのは大変なのに、障がいを持っているとなると、その何倍も大変です。寄宿舎生活を卒業するころには、たくましく育ってほしい。母親がいなくても生きていける術(すべ)を身に付けて、世の中を渡っていけるように成長することを願うばかりです。来年3月、孫に会う日が楽しみでなりません。「海洋天堂」は涙なしには見られない良い映画です。

(那覇市 レインボー)

(編コメ)お孫さんがたくさんの苦労を乗り越えながら、それ以上の喜びと、笑顔あふれる時間を過ごせるよう心から願うばかりです。「海洋天堂」、ぜひ観たいと思います。

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