「ワシントコポスト」2016年05月26日[No.1622]号
熊本の大学に通う娘が、寮から出てアパートで初めての一人暮らしを始めることになりました。私は引っ越しの手伝いをするために、朝7時にタクシーを呼び、空港に向かいました。西崎から空港に着くまでの約20分間、「糸満タクシー」の運転手さんと「糸満ロータリーがなくなるのは寂しぃさー。沖縄にもうロータリーはないさぁね」なとど会話を楽しみました。 すると支払いの時に「ちゅうのみぃぐちがーなてぃ、サービスしようね」と、端数をおまけしてくれました。
残したい沖縄の風習。3泊4日の家族旅行が、ほんわかとした気持ちでスタートできました。糸満タクシーの○○さん、ありがとうございました。とてもうれしかったです。
(糸満市 一太郎二姫)
(編コメ)熊本地震で、娘さんにけがや、生活への影響はありませんでしたか? 沖縄にこんないい風習があったのですね。その日の最初のお客さんに感謝すると、1日のスタートが気持ちよく切れそうです。
私の祖母は102歳で、病気ひとつせず元気に暮らしています。100歳になるまでは、庭の草取りなどをしていたけれど、101歳になるとあまり外に出なくなりました。
102歳になるといろいろなことに介助が必要になって、移動に車いすを使うことが増えました。それでも、何かにつかまれば自分で立ち上がれるし、杖を使えばゆっくり歩けるし、ご飯は家族と同じようにテーブルについて自分で食べます。何より、頭が全く衰えていなくて、デイサービスでしている足し算、引き算などのテストでは100点を取るほどです。
私は祖母と離れて住んでいるので、母からの電話でいつも祖母の近況を聞いています。102歳にしては驚くほど健康な祖母でも、1年ごとにできないことが増えていると聞くと寂しい気持ちになります。一番寂しいのは、とてもおしゃべりだった祖母がほとんど話さなくなったことです。しかし最近、とてもほほ笑ましいエピソードを聞きました。
ある日、祖母が膝をぶつけたらしく、大きく腫れ上がっていたので、夕方病院の救急に行ったところ、内科の先生だったため、後日また来るように言われたそうです。治療はできなかったけれど、その医師は若くて爽やかな感じのいい男性で、対応も丁寧だったようです。するとその日の夜、ベッドに横になった祖母が「今日の先生は若くて、すごく感じのいい人だったねえ」とうれしそうに言ったそうです。
母はそんな祖母を見て思わず笑ってしまったそうですが、私もこの話で大笑いしました。やはりいくつになっても、若くて、爽やかで、感じのいい男性はいいもんなんだよねって。
102歳になってもちゃんと女である祖母が、とてもすてきだと思えました。
(宜野湾市 かねんちょ)
(編コメ)幾つになっても女でいることが元気の源かもしれませんよ。おばあさまのご健康を心よりお祈りいたします。
4月21日付「なかなかの距離感」を読んで、共感したので投稿しました。
先日、スーパーに行ったときのこと。レジの前の通路の真ん中あたりに、カートに手をかけた30代くらいの女性が立っていました。
周囲に気を配り、決まりをしっかり守る性格の娘が、その女性を気にしながらレジに並んでいいのか迷っていると、隣のレジを担当していた女性スタッフが「お客さま、こちらのレジへどうぞ」と娘に声を掛けました。娘はその声に促され、レジへ向かいました。 すると、通路のど真ん中に立っていたその女性が突然、「私が先に並んでいるんですけど!」と、女性スタッフに怒鳴りました。
私たちは、その女性にレジを譲り、別のレジへ行きました。声をかけてくれたスタッフも娘も、とても申し訳なさそうに頭を下げて謝ったのに、その女性はずっと態度が悪いままでした。 私は我慢ができず、レジで計算してもらいながら「会社か家で嫌なことでもあったんじゃないの? 明らかにレジの列に並んでいるように見えなかったのに、何をキレてるのか分からない。キレるくらいなら、最初から他の人に合わせてきちんとレジの列に並ぶべきでしょ」と、その女性に聞こえるような声量で娘に話しかけてしまいました。
近すぎるのも困るけど、列から離れすぎているのもどうなのでしょう。距離感って難しいな〜と思いました。
(南城市 みぃなママ)
アマンディーヌさんが投稿した「なかなかの距離」は、私がいつも感じていることでした。ATMに並ぶときに、よく遭遇する出来事です。床には立つ位置がきちんと表示されているのに、数メートルも離れた位置に立って、待っている人がいます。並んでいる人が多いときはそれが特に気になります。ある日、列からだいぶ離れたところに立っている人がいたので、「もう少し前に寄ってもらえますか?」と声を掛けたら「使用中の人に失礼かと思って…」とけげんな顔をされました。
以前読んだ本に「羽田空港の搭乗口に並ぶ人を見るだけで、沖縄便がどこにあるのか分かるといわれています。顔ではなく、並び方に特徴がある」と書かれていました。沖縄県民は並ぶのが下手なのかなぁと感じます。
(うるま市 september)
(編コメ)娘さんや店員さんを思い、ついひとこと言いたくなったみぃなママさんの気持ち、分かります。また、septemberさんのお便りにあった、使用中の人に対する気配り。いかにも沖縄県民らしい優しさにも思えますけど、目に余るくらい離れて立っていたのでしょうね。改めて心地よい距離感って難しいと感じました。
先日、夕ご飯を済ませた後3歳になる息子と1歳半の娘をベビーカーに乗せて、明朝のパンを買いに出かけました。
息子は大好きな、チョココロネの歌を歌いながら楽しそうに歩いていました。
お店では、残ったパンを個別に包装し、閉店準備をしているところでした。息子は、お目当てのチョココロネを見つけるとすぐ手に取り、レジへ持って行きました。その際、お店の人から「お母さんのお手伝いができて偉いね」と褒められていました。機嫌をよくした息子は、他のパンを選んでいる私のそばにやってきました。すると、私が目を離した隙に、目の前に並んでいた未包装のチョコレートドーナツに触れてしまいました。私は買う予定のなかったドーナツを買うことになり、息子を注意しました。
また同じ事をされては困ると思い、会計を早く済ませようとレジへ商品を持って行くと、お店の人は叱られて落ち込んでいる息子に「これはお店からのプレゼントだよ。これからもお母さんのお手伝い頑張ってね」と言いながら袋に入れたチョコレートドーナツを渡しました。
会計してほしいとお願いしましたが、「試食で出すところでしたので、大丈夫です」とおっしゃいました。でも、もう閉店時間直前です。試食など出すような時間ではないのに…。
温かい心遣いに感謝し、ありがたく受け取ることにしました。息子の気持ちを受け止めてくれたことをとてもうれしく思いました。この場で再度、感謝の言葉を伝えさせてください。すてきな心遣い、ありがとうございました。息子もあれから元気に手伝いを頑張っています。
(那覇市 ゆうまい母さん)
(編コメ)家や職場の近くにこんなお店があったら、私も間違いなく常連になっています。息子さんにとって、思いやりや心遣いの素晴らしい手本となったことでしょうね。