沖縄の日刊新聞「琉球新報」の副読紙「週刊レキオ」沖縄のローカル情報満載。



[No.1621]

  • (金)

<< 前の記事  次の記事 >>

「ワシントコポスト」2016年05月19日[No.1621]号

このエントリーをはてなブックマークに追加

たくましい娘

 4月から、うちのたくましい2歳の娘の保育園入園が決まりました。
「楽しみ!」という娘に、「初めての保育園生活に大泣きするかな〜。慣れるまで時間がかかるだろうな〜」と思っていました。上の子は保育園に慣れるまでに、1カ月近くかかったからです。
 初日は緊張もあったのか、泣かずに過ごしていたと先生から聞き、やっぱりうちの娘はたくましいなぁと思っていました。ところが2日目から、登園時に泣くようになりました。昼寝の前にも「ママ〜」と泣く場面があったそうで、やっぱり慣れるまで時間かかるよね、と思っていたら、先生が「でもそれ以外は、ケロッとしてるんですよ」とひと言。
 それから1週間は登園時と昼寝前に泣いていたけど、2週目に入ると朝も笑顔で登園するようになりました。今では自分から「学校行くー」という娘。やっぱり、うちの娘はたくましく成長しているなぁと実感する日々です。そして、娘を楽しく過ごさせてくれている保育園の先生たちにも感謝です!

(那覇市 スヌーピーちゃん)

(編コメ)自我が強くなって、感情表現も豊かになる頃ですね。イヤイヤ期はこれからでしょうか。保育園でのさまざまな経験、体験を通じて、健やかに成長してほしいですね。

宝の海

 先日、「泡瀬干潟の観察会」に参加しました。埋め立て問題のことをテレビや新聞で見聞きしていましたが、本当に「宝の海」でした。沖に向かって歩くほどに、海水の透明度が高まり、マリモのような「クビレミドロ」、ムーミンに出てくるニョロニョロのような「ウミエラ」、生きて動く貝をたくさん見かけました。また、アーサやモズクをちぎって食べました。いつもは「海怖い…」という子どもが、自ら貝を見つけて、どんどん歩き回るくらい楽しんでいました。
 これからもずっと、この海を大切にしていかなければと思った1日でした。多くの人に体験してもらいたいです。

(中城村 ちびの母ちゃん)

(編コメ)泡瀬干潟の観察会は、あまくま情報局でもよく紹介させていただいています。観察会に興味がある人は、泡瀬干潟ウミエラ館へ連絡してみてくださいね。

アカチャンピオン

 先日、7歳になる娘が「そろそろ、ママのおなかに赤ちゃんこないかな〜」と言いました。その言葉に驚きながら、娘に「もうママは3人も子どもがいるし、赤ちゃんはこないんじゃないかな〜」と言うと「ん〜、でも、おばあちゃんは子ども生みのチャンピオンさー。ママのお姉ちゃんも2番目のチャンピオンでしょ。だからママにも、もっと赤ちゃんがくるよー」と言うのです。
 うちの母は7人の子どもを育て上げ、姉は6人の子どもを持つお母さんなのです。笑いをこらえながら話を聞いている私に「ママ、大丈夫だよ!私も一緒に赤ちゃん育てるし、おばちゃんよりチャンピオンなれるよ!」とガッツポーズをする娘。「えっ8人!?後5人産むってこと? 無理無理、怖い〜」と思いながら聞いていました。大家族で育ったので、子だくさんの家庭を夢見たことはありますが、現実は厳しい…。毎朝、子どもを学校へ送り出し、無事に一日を終えて寝かしつけることに精いっぱい。母と姉の偉大さにあらためて感無量です。

(宜野湾市 キラキラ)

(編コメ)娘さんはきょうだいがたくさん欲しいのかもしれませんね(笑)。料理上手とか笑わせ上手とか、子どもたちに楽しんでもらえる何かでチャンピオンを目指してみるのもいいですね。

ゆとりある生活

 テレビや新聞などで、食べる物がなく、生活が困窮している、というニュースがよく取り上げられています。わが家は子どもが3人。夫はバリバリ働き、役職にも就いているので収入は多いほうだと思いますが、子どもたちの出費が多く、家計は大変です。
 でも周りの人から「ご主人が高収入でいいよね」とか、私に対しても「仕事していなくていいね」などと言われます。裕福というわけではないのです。食費を切り詰め、節約しながら暮らしているのです。また、私は更年期障害で仕事ができずにいるのに、夫を含む周りの人には怠けているとしか見えていないようです。
 ゆとりある生活をしているように見える人でも、生活は大変だということを知ってほしいです。みんなに助けてほしいです。

(沖縄市 みんなが幸せに)

(編コメ)家族にまで誤解されているなんて、家のことも子育てのことも、全て一人で抱え込んでいるのではないですか? くれぐれも無理せずに、苦しいときは誰かに打ち明けてください。

運転中の電話

 先日、ぞっとする光景を目撃し、運転をするすべての人に読んでいただけたらと思い投稿しました。
 夕方の渋滞にはまり、信号待ちをしていたときのことです。右側に、私と同じ車線に入ってこようとする赤い車が見えました。助手席にいた友達が、その赤い車の運転手が手にスマホを持っていることに気付き、「注意してね」と声をかけてくれました。
 信号が青に変わる直前、「バタン!」と音がしました。見ると、赤い車の後ろのドアが開いて、子どもの泣き声が聞こえました。ドアの下には赤ちゃんが転がっていました。  電話に夢中だった若い母親は、慌てて車から降りて子どものところへ駆けつけたけたのですが、サイドブレーキを掛け忘れたようで、緩やかな上り坂にあった赤い車は、ぐらぐらと前後に揺れ始めました。私が助けに入ろうとすると、タクシーの運転手さんがすぐに車から降りて赤い車の運転席に入り込み、車を停止させました。
 事なきを得たけど、もし、これが走行中だったら。もし、赤ちゃんが落ちた場所に、後ろからバイクが来ていたら。運転中に電話をしている人、スマホを触っている人、子どもにチャイルドシートをしていない人。「もしも」の結末はそんなに甘くないですよ。

(那覇市 ハルサーのヒヨコ)

(編コメ)チャイルドシートを装着していなかったのでしょうか。赤ちゃんが車から外に落ちるなんて、あまりに恐ろしく、憤りすら覚えます。子どもの安全を守るのは親の義務ですからね。

最愛のあなたへ

 今年2月、突然夫が他界しました。急性心筋梗塞です。あまりに突然のことでした。夫はひと言も残さず、私の前から消えてしまいました。夫婦になって、たったの7年。あっという間の7年。孫ができてからは、よく公園に行ったり、自転車に乗ったりしました。去年は、初めての海水浴を楽しみました。4歳になる孫は、毎日「じぃーじ」と大きな声で夫を呼び、夫はそう呼ばれるたびにうれしそうにほほ笑んでいました。
 毎日が幸せでした。孫と3人、公園で遊んでいるとき、こんなに楽しくて幸せな時間があるんだと思っていたのに。今年もいろんなことを計画していたのに。つらいです。寂しいです。あなたと話がしたい。私はとても幸せでした。それをあなたに、もっと、もっと伝えればよかった。あなたもきっと悔しいでしょうね。私はまだそこへ行くことはできませんが、ありがとう。愛しています。孫の結婚式で、あなたの分の花束ももらうからね。白髪でシワシワなおばあちゃんになってから会うことになりますが、それまで孫や私、子どもたちのことを見守っていてください。

(うるま市 さくらさく)

(編コメ)さくらさくさんの気持ちを思うと、胸が痛みます。またいつでもご投稿くださいね。心よりご冥福をお祈りいたします。

>> [No.1621]号インデックスページへ戻る

↑このページの先頭へ戻る

<< 前の記事  次の記事 >>