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[No.1620]

  • (金)

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「ワシントコポスト」2016年05月12日[No.1620]号

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気持ちを楽に

 4月14日付、もちもちパンさんの「怒りっぽい夫」を「うん、うん。一緒だ!」と思いながら、読んでいました。
私は4歳、2歳、0歳の3人の子どもがいます。夫は長男が生まれた頃は「お疲れさま」「今日も大変だった?」と言ってくれて、子どもをかわいがる優しいパパでした。が、次男が生まれてからは「もっと大変なお母さんはいる」とか、子どもを病院に連れて行って、簡単なご飯しか作れなかった日には「これだけ?」と言ってくるように。それが年を取るごとに、ひどくなっている気がします。
 男の人は外で仕事をしているから偉いの? と疑問です。仕事はストレスもあると思いますが、大人同士のことなので、話し合いがちゃんとできると思います。それに同僚という強い味方もいることでしょう。
 育児は、うまく気持ちを話せなかったり、病気になると付きっ切りで看病しなければならなかったり、体験してみなければ、どれだけ大変なのか分からないと思います。一緒に子どもをみてくれる人がいれば、気持ちも楽になるとは思いますが、核家族が多い現在、気持ちをため込んでいるお母さんは多いのでは。
 怒っている時に話してもけんかになるだけなので、夫の機嫌がいい時に、何気なく話すことができればいいですね。また、子どもを預けて、夫婦でデートをしてみると、新婚の頃を思い出して少しは変わってくれるかな? と思いますが…。
 同じ境遇の人がいると知るだけでも、気持ちが楽になれるかなと思って投稿しました。

(南城市 3つの宝)

優しく声かけて

 もちもちパンさんの投稿を読んで。お互い、毎日疲れていると思いますが、夫が帰ってきたら笑顔で「お帰りなさい。お疲れさま」とか「毎日ありがとうございます」などと声をかけたり、「パパお帰りだね」と子どもに話しかけたりしてみてください。また、夫の怒りが少し落ち着いてきたら「何かあったの?」などと優しく話しかけてみてはどうでしょう。
 けんかをするのは楽しいものではありませんし、子どもにもよくないです。夫も気付いてくれるといいですね。もちもちパンさんが、毎日楽しく過ごせるように応援しています。ちばりよ〜。

(南城市 いっぽんむすび)

(編コメ)もちもちパンさんにエールを頂きました。私も怒っていたり不機嫌だったりする人がいたら、少し距離を置いて落ち着くのを待ち、様子を見て話しかけるのがいいかと思います。相手の感情につられず、マイペースにいきましょう〜。

お菓子箱

 小さい頃、仲良しのいとこの家へ行くと、叔母さんが遊んだ後のおやつとして用意してくれていた「お菓子箱」がとても楽しみでした。
 ワクワクしながらふたを開けると、必ず2種類のお菓子が入っていて、甘いお菓子とからいお菓子の両方を味わうことができました。すごくおいしかったです。あの時はただただ喜んで食べていたけど、当時の叔母さんの年齢になって、お菓子箱に必ずお菓子を用意しておくのは、とても細かな心遣いだったのだと分かりました。
 子どもの貧困が問題となっていますが、その記事を読むたびに、私は多くの大人に守られて子ども時代を過ごしてきたのだなぁと思わずにはいられません。子どもの笑顔がどんなに大切か―。「お菓子箱」に込められた叔母さんの思いを、私も少しは心掛けなければ…と思う日々です。

(うるま市 モグモグ)

(編コメ)周囲の大人からの愛情あふれる行為は、いくつになっても記憶に残る特別な思い出になりますよね。小さなことでも、子どもたちが笑ってくれる言動を積み重ねていきたいと思いました。

ショック!

 超久しぶり(約30年ぶり?)にファックスします。先日、母を病院に連れて行った帰りのことです。すぐに気が付かなかったのですが、車の左後ろのバンパーが傷付いて、少しずれていました。診察が終わるまでは何ともなかったのに…。ぶつけた人は、絶対に音が出るなどして気がついたはずだと思います。息子が最近免許を取得したばかりで、車に初心者マークを取り付けていたから、そのまま行ってしまったのでしょうか。それならなおのことひどい。去年は台風で前のバンパーをやられました。今年は後ろ…心が痛みます。

(那覇市 おうし座)

(編コメ)おうし座さんのお気持ち、お察しします。今はつらくとも、これから良いこと、楽しいことが起きるよう心から願っています!

やっときたババゴン

 沖縄で暮らして数十年。母も以前は年に1回は沖縄へ来て、農作業を手伝ってくれていました。しかし数年前から父が病気になり、自宅での老老介護が始まりました。1人で何でもやらなければいけない毎日。
 2年前には自宅での介護が困難になり、父は施設へ入院。母は毎日朝から夕方まで、口腔ケア、食事の介助、関節拘縮予防のための運動をさせるなど、忙しくしていました。自分の体のことはまったく考えていません。「少しは自分の時間を作って」と言ってもなかなかうまくいかず、父のことばかりしています。
 すると叔母たちが協力し、少しずつ母を連れ出して気分転換させ、休むことの必要性を身をもって実感させてくれたので、今では誘われれば出かけるようになってくれました。そんなとき、私の娘が「ババゴン、春休みになったら遊びにおいで」と母に言いました。父のことがあるからと断られていましたが、数日後に「私も年を取って体がきつくなってくるし、思い切って行く」と言ってくれて、久しぶりに沖縄へ来てくれました。
 孫と散歩し、大人数での食事や買い物、そして母の念願だった畑を見て、おいしいピザを食べ、母の思い出の地も巡って、楽しい時間を過ごせました。
 短い日程だったため慌ただしく、あっという間に時間が過ぎてしまいましたが、いい時間を過ごせて良かったです。
 娘のひと言がババゴンを動かしてくれました。ありがとう。ババゴンまた来てね。

(大宜味村 ホッペちゃん)

(編コメ)献身的な介護をしているおばあさまにとって、よいリフレッシュ期間になったことでしょう。こちらから会いに行くのが難しいのなら、手紙を送ったり、電話をかけたりするのも、とても喜ばれることと思いますよ。

おばあの口ぐせ

 98歳で、老人ホームに入居中のカマルーおばあ。
 「今の世の中、景気はどうね? 仕事がないけど遊んでいる人がいるねぇ。仕事がなくても、3度の食事は食べないといけないから家族が大変だねぇ」とよく言います。そして70歳を過ぎた娘さんの顔を見るたびに「お金に困ってないね? 貯金はあるか」と心配しています。それからホームの職員にも「結婚しているねぇ? 子どもは何人いるの?」「夫婦げんかはしないように。子どもは怒らないでね。私は子どもを一度も怒ったことないよ」。また「自分は何も心配事がないから長生きしている」ということを口ぐせのように言っています。
 そして「後2〜3年は大丈夫だろう」というカマルさん。もう何年も同じ言葉を聞いているので、ちょっとなぁと思う時期もありましたが、98歳になって、ひと言、ひと言がいとしく、ありがたく感じています。ちなみに会話の8割はしまくとぅばです。

(那覇市 デークニビサ)

(編コメ)何気ない言葉すらも宝のよう。デークニビサさんのようにしまくとぅばが分かる人がそばにいて、投稿してくださったこともありがたく感じました。ゆんたく楽しんでくださいね。

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