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[No.1614]

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「ワシントコポスト」2016年03月31日[No.1614]号

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花も実もある人生

 3月17日付「そうなんだ」のまじむんさんのお便りを読みました。私も今年、古希(70歳)ですが、昨日ビワの種を土に埋めました。9年前も同じように埋めたら、どんどん育ち、3年目には数個の実をつけ、4年目にはたくさん実りました。
 小さかったけれど甘くて、友人たちにも分けたら喜ばれました。翌年、台風で倒れてしまいがっかりしていましたが、私はビワが大好きなので、先週買った甘いビワの種をまた植えたのです。73歳になったら食べられるかなと楽しみにしています。
 昨年は、九州の友人から送られた大粒で甘いキンカンの種を埋めたら、現在15㌢まで育っています。「桃栗3年柿8年」と言いますが、キンカンは何年でしょうね。
 9年前に名護の公園にたくさん落ちていたシマキョウチクトウの実を1つ拾って庭に埋めました。現在4㍍に育ち、良い匂いのする白い花が咲いた後、小さい青リンゴのような実をつけます。
 2階の部屋から、花や徐々に赤くなっていく実をうっとり眺めています。ただこの実は食べられませんし、落ちたらすぐに拾わないとどんどん発芽して森になってしまいそうです(笑)。今日も1本見つけて引き抜きました。
 まじむんさん、年など気になさらず好きなものはせっせと植えて楽しみましょう。大きな木は先人の植えたものです。私たちも後世にたくさん残しましょう。これこそ花も実もある人生よ!

(宜野座村 リスの子孫)

(編コメ)次は何を植えようかと考えるのも楽しいですし、どんな花が咲き、実がなるのかと心待ちにする時間もいいものです。まじむんさん、リスの子孫さんのようにいろいろと挑戦してみてはいかがでしょうか?

保護者会が気になる

 皆さんの意見を聞きたくて投稿しました。中学1年の娘の部活動に保護者会が介入し過ぎなのでは? と気になっています。自律性を育むとしながらも、部室が汚いから、先生に対する態度が悪いから、と保護者会が中心となって動いているんです。部費も保護者会で集めています。
 自分が学生だった時代を考えると、問題が起こったら友達同士で話し合ったり、顧問の先生に相談したりしていました。
 周りの保護者の方にそれとなく言ったことがありますが、これが普通といった様子でした。なんだか先生方もやりづらい感じがするのですが…。

(南城市 げっぴー)

(編コメ)本来は子どもたちが中心となって、本当に困ったときに先生や保護者の方々に助言をもらうなり、動いてもらったりするべきなのかなと思います。時代と共に部活動の在り方も変わってきたのでしょうか?

サクラサク

 わが家の長男は2浪して、昨年やっと「サクラサキ」ました。県外の国立大学に合格したのです。野球部だった長男の周りには、いつでもワイワイと友達がたくさんいましたが…。2浪のときは「365×2」日、雨が降っていてもほぼ毎日、自転車で糸満市西崎から豊見城市豊崎のバス停まで行き、そこからバスでおもろまちの予備校に通っていました。8時に家を出て23時に帰宅。母は心配になったり、本当に予備校へ行っているのかと疑ったり(スミマセン)。もちろん息子は成人式にも参加せず、スモークがかかった毎日のように見えました。
 先日、現役で合格した息子の野球部の友達に会いました。就職活動もそろそろ始まるといい、息子のことを褒め、しまいには自分も浪人してもう少し有名な大学に行けば良かった、と話していました。社交辞令だとは思いますが…。それでも人生に無駄なんてない、と息子が認められた気がしてうれしかったです。
 今年「サクラサカ」なかった方、息子の浪人仲間には10浪している人がいましたよ。必ずいつかは「サクラサキ」ます。夢に向かってファイト!! です。

(糸満市 一太郎二姫)

(編コメ)おめでとうございます! 2年の浪人生活はかなりの忍耐を要したのではと思います。つらい時期を乗り越えられたのも一太郎二姫さんの支えがあってのこと。良き仲間の存在もまた、大きな力となっていたのかもしれませんね。

貧困家庭に農地を

 今、子どもの貧困が問題になっています。貧困といっても、親は車も携帯電話も持っているのでどこか同情できない私がいます。
 私の子どものころはもっと貧しく、家に水道もガスもありませんでした。寒い日に外で井戸水をくんでの水仕事は本当につらかったです。
 ガスもないので夏は水風呂、冬は週に1度だけシンメーナービーで沸かしたお湯でお風呂に入っていました。
 私の母親はさらに貧しく、子守りと畑仕事でろくに小学校も行っていません。時代が違うと言えばそれまでですが…。
 それでも私も母親も生きてこられたのは、屋敷内のアタイグヮーで、ゴーヤー、サツマイモ、トウガン、オクラなどを育て、屋敷裏では島バナナ、パパイア、バンシルーなどを植えていたから。
 今、貧困家庭に現金や食料を与えても一時的なものにしかなりません。ですので、無償で近くの農地を貸してはどうでしょうか。食料を自分で作り出す、それが生きる力になると思うのですが…。

(那覇市 K・N)

(編コメ)県や市町村では貧困対策の強化を図り、いろいろな取り組みがなされているようです。持続可能な生活の糧になるような援助を、必要としている人の手に確実に行き渡ることを願います。K・Nさん、ご意見ありがとうございます。

誕生日会

 先日、おばあちゃんの誕生日でした。子どもたちは2週間前から誕生日会をひそかに計画。「読み聞かせ」や「寸劇」をすることになり、おばあちゃんが喜びそうな本を探して紙芝居に仕立て上げるなど、誕生日会のプログラムを作成しました。
 本番では部屋を飾り付け、おばあちゃんを廊下の奥に立たせてから歩いてきたところで、紙吹雪をまき「ジャジャジャジャーン!」と座布団を重ねた即席特別いすに座らせました。そして、バースデーソングを歌い、踊り、練習した読み聞かせを披露。劇団さながら(笑)の寸劇をしたり、プレゼント隠しゲームをしたり、お手紙を渡したりと”手作り感満載“の盛りだくさんな誕生日会でした。
 おばあちゃんは爆笑したり、泣き笑いしたりで誕生日会は大成功でした。今度は4月におじいちゃんの誕生日があります。子どもたちは「おじいちゃんの誕生日会はどんなことをしよう?」とひそかにまた計画を練っていますよ。

(宜野湾市 どろんこハーリー)

(編コメ)とても愉快で楽しそうなお誕生日会ですね! 充実した内容で本当に感心しました。企画、演出、出演…と何役もこなした子どもたち。将来が楽しみです。4月のおじいちゃんの誕生日もまた盛り上がるんでしょうね。

春の足音

 冬に別れを告げ、桜の花びらも散り、小鳥のさえずりと共に木々は少しずつ新芽を出します。色とりどりの花も見られるようになりました。
 特に真っピンクのツツジ、鮮やかな黄色のイペーの花はエネルギーを感じます。時折感じる昼間の冷たい風、薄紅色の夕焼け、夜の三日月や星空など自然の営みに日々、感謝です。
 この地球は青い。平和な世の中を肌で感じています。春の足音はもうすぐそこに…。

(那覇市 小梅)

(編コメ)先週は春分の日を迎え、沖縄では1年で最も過ごしやすいうりずんの季節になりました。春の訪れは心ウキウキ。自然の中でのんびり過ごしたいですね。

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