「ワシントコポスト」2016年02月11日[No.1607]号
今年は還暦の私。結婚して35年が経ち、子どもたちも独立し孫も6人います。思い返すと波乱万丈な人生でした。生まれて初めての記憶は12月の寒い日。5歳の私は両足10㌢ぐらいの冷たい水の中で島ニンジンを2時間洗い続けました。足はしびれ、痛さに変わりました。3人の姉たちも同じように我慢していました。
小学生になると午前3時に起きてトラックに、ニンジンやホウレンソウなどを積みました。私には大層な重さでしたが、みんな我慢していました。中学生になっても相変わらず。私は体を壊して入院したり、がんで4回は手術をしたりしています。がんの完治は25年かかりました。今は精神科に通う日々ですがなんとか生きています。今は私の病気を理解し合える友達や兄弟姉妹に助けられ、日々の生活に支障はありません。ありがとうと心から感謝しています。
(浦添市 腹ペコちゃん)
(編コメ)小さいころから、いろいろと苦労されていたのですね。周囲に助けてくれる人がいることは、とても幸せなことです。お体を大切に、お友達やきょうだいと仲良く過ごしてくださいね。
スーパーの日曜朝市に、4歳の三男を連れて行くのが定番となっています。カートを自分で押したがり、私が少しでも触わると激怒。量り売りが大好きで、自分で肉や魚などをトングで入れたがります。買うつもりのないうなぎもトレーに入れてしまい、仕方なく買うはめに…。それを販売員に値段を付けてもらうため手渡したりするのでヒヤヒヤ!
途中で「食パンを取りに行こう」と言う私に、息子はカートを離さず「待っている」との答え。目の前はお菓子コーナーでした。
食パンをゲットし、急いで戻ると息子はおとなしく待っていました。レジに向かう瞬間、なんとな〜くかごを見ると大きいスナック菓子が!! 思わず大爆笑した私を見て、息子も大爆笑。
「戻して来なさい」との私の言葉に素直に背を向け、お菓子を戻しに行きましたが、「チッ」と舌打ちをしていました…。やがて、買わされるところだった(笑)。
(うるま市 みるるん)
(編コメ)息子さんにとってスーパーは楽しい遊び場みたいですね。何でも自分でやりたがる時期でもあるのでしょう。勝手にお菓子をかごに入れるのは困りますね〜。私も子どものころ、同じことをしていましたが…。
昨年11月に那覇市の沖映通りで開催された「一箱古本市」に参加しました。見てみたいなと思っていただけなのに、なぜかしら出店の申し込みをしていました。今までの様子も知らないのに何て無謀なと思いつつ。
思いついたことなので、本の冊数も少なく、事前準備も手探りで値付けも適当。たぶん一番こじんまりとした素人丸出しのお店だったと思います。
いろいろな人が行き交い、思わぬ本が売れ、ドギマギしながらお金をいただきました。用意した本に興味を持ってくれる人と会話もして楽しい一日でした。
手作り感いっぱいの温かなイベントでした。参加して良かったです。出店していたので仕方がないけれど、他のお店を見て回れなかったことが残念です。。
(北中城村 焼き芋)
(編コメ)書店では味わえない温かみが感じられる古本市。もう書店にはないであろう古い本など、掘り出しものがありそうでワクワクします。人とのやりとりも楽しいですよね。
他界した父の恩に報いたくしのぶ会を開催したい、と父の同郷の名士数人から申し出がありました。複雑な事情もあり、ごく身内だけで厳かに密葬を執り行ったことから幾度も丁寧にお断りしました。しかし、私の職場まで押しかけてくる行動には異常さを感じ、代案を提示し失礼ながらはっきりと断りました。
その際ぶぜんとして、私たち家族への配慮にも欠ける信じられない対応でした。父のことを思い出したときにわずかな時間でもしのんでいただければ幸いです。
(ダヴィンチ)
(編コメ)お父さんはとても人望のある方だったと察します。故人をしのびたいという気持ちはとてもありがたいもの。しかし、それをきっかけにささいないざこざなどがあると悲しいですね。
先日、JTフォーラムの講演会に娘と一緒に初めて参加しました。作家や映画監督の苦難の道のりなどを聞き、いろいろな角度からものを見ることがきました。
デジタルの時代で電子書籍も多く、本を読まない人が多いそうです。私も昔の人間のせいか本や新聞、雑誌は紙媒体じゃないと読んだ気になれないのです。
自分の目で追いながら、紙をめくって読むという実感。共感しました。
人生について考える機会を与えていただき感謝です。
(那覇市 向上心)
(編コメ)さまざまな分野で活躍している人の話は、とても勉強になりますね。生きる上でのヒントが見つかることもあります。機会があれば積極的に参加したいものです。
朝の7時過ぎ、バス停で基地内のスクールバスを待つ女の子がいます。数年前の夏、ガジュマル伐採で木の葉が通路いっぱいに落ちていました。午後4時ごろ、そこを通りかかった女の子は足で木の葉を集め、肩のリュックを下ろして1カ所に山積みして去っていきました。その光景を窓から見ていた私は、すごく感心していました。
後日、その子にばったり会い、善行を褒め励ましたら、うれしそうに去っていきました。外国人に違いありません。言葉は交わしませんでしたが、ニコニコして礼儀正しい感じのいい子。その後、朝と夕方によく見かけるようになりました。笑顔で手を振り、あいさつをしてくれます。
今年1月25日、私が道路の清掃をしていると、バス停近くの路上や歩道に紙くずやペットボトルが散らかっているのが見えました。向こうまでは掃こうと考えていましたが、そこへ行き着くまでにはすっかりきれいになっていました。おや? 自分の見間違いだったのか? と思っていると、間もなくバスが来て、あの子が乗車しようとしていました。私は「忘れ物ない?」と尋ねました。彼女が立っていたところに紙袋を見つけたからです。よく見ると、その袋の中にはペットボトルと紙くずが入っていました。やはり拾っておいてくれたのだと自然に頭が下がり一礼。「ありがとう。良いことをしたね」と心からお礼を述べ、その日1日スカッとしました。
大人でさえ、見て見ぬ振りをするごみや空き缶です。通路に面したガジュマルの囲いは常に次男坊が手入れをして道行く人を楽しませているのに、そこへたばこの吸い殻や飲み残しの空き缶、空き瓶、ペットボトルや残飯などポイ捨てする人もいます。そんな中、スクールバスで通学する女学生に感心しきり! 心を和ませる行動に親御さんのお顔が見たい、どんなしつけをしておられるのか伺いたい。「いつかその機会を」と念じている昨今です。
(沖縄市 今日子)
(編コメ)その女の子は一人で紙くずやペットボトルなどを片付けていたんですね? そうしたくても恥ずかしいという気持ちが邪魔をしてできない人もいるはずなのに、本当に感心な子です。私たち大人も見習いたいものです。