沖縄の日刊新聞「琉球新報」の副読紙「週刊レキオ」沖縄のローカル情報満載。



[No.1600]

  • (土)

<< 前の記事  次の記事 >>

「ワシントコポスト」2015年12月17日[No.1600]号

このエントリーをはてなブックマークに追加

初めてのアルバイト

 昔、母の「白髪取り」のアルバイトをしていたことがあります。 白髪を1本抜くと10円もらえたので、小学生の私には最高のアルバイトでした。
 どんなに白髪を探しても1日5本が限界でしたが、その後、母親も年を重ねるごとに白髪も増え、1本1円と値下げになりました。あまりにも白髪を抜きすぎて、母親の頭に1円玉のようなはげを作ったこともあります。
 そんな母も今年で75歳。髪の毛は染めずに真っ白です。私が「お母さん、今、『白髪取り』のアルバイトをするなら時給いくらにする?」と尋ねてみると「はい? 逆に1本抜くごとにお母さんが100円もらうよ」と笑われました。
 私もいつか子どもたちに「白髪取り」のアルバイトをさせるのが楽しみです。

(糸満市 親孝行)

(編コメ)私も子どものころ、父の白髪を抜くアルバイトをしたことがありますよ。1本1円だったので、あまりもうかりませんでした〜。

「お腰」にじゅばんは?

 12月3日付「寝たきりの祖母」を拝読して、びっくりしました。Tシャツにおむつ姿とは、あまりにもひどい…。
 そこで私の一案です。和服の下着に「お腰」があります。巻いてあげるのは楽ですし、本人にとっても楽。上半身は、じゅばんでもいいのでは? 本人に昔を思い出してほしいです。きっと、タンスの奥に何枚かあるのでは?私も83歳。人ごとではありません。

(那覇市 H・H)

(編コメ)老人福祉施設でTシャツとおむつ姿だけで寝かされているという、やや子さんのおばあちゃんのお話でしたが、その後が気になります。H・Hさん、ご意見ありがとうございます。

サンタのプレゼント

 もうすぐクリスマス!! 子どもたちは、サンタさんに何のプレゼントをお願いしようかな〜と毎日悩んでいます。
 サンタさんへの手紙を、弟と妹の分まで書いていた小学1年生の長男は、「ママには、何を書いたか教えない!」とニコニコしながら3人分の手紙をサンタのブーツへ…。夜中に一応…と思い確認すると、手紙には本人たちが欲しがっていたプレゼントが書いてありました。長男の手紙には「四次元ポケットの本物をください。ドラえもんの道具の本物をください」など、そのほかにもたくさん欲しいものが書かれていて…。
 四次元ポケット、サンタさん準備できるのかな?? きっとわが家のサンタさんは今ごろ大慌てしていると思います。

(南城市 shimar)

(編コメ)いよいよ子どもたちの待ちに待った日がやって来ます。きっとワクワクしているでしょうね。欲しいものをたくさん書いた長男くんには何が届くのでしょうか? 楽しみですね。私は「どこでもドア」が欲しいな〜。

今年の漢字は…

 私のこの1年を漢字で表すと「感」です。娘と別々の冬に始まり、娘の結婚に寂しさを感じ、知らない土地での生活に戸惑う娘をフォローする婿殿に心強さを感じ、名字が変わった娘との海外旅行で異国を感じ、旅行中仕事を代わってくれた職場の方の気遣いを感じ…。
 そしてあの指輪事件(笑)。コンビニスタッフの皆さまの優しさを感じ、このコーナーを通じて温かい言葉もいただいて文字でのやり取りの喜びを感じ、本当に感謝、感謝の1年でした。  来年はワシントコポストの愛読者の皆さまや、レキオ編集室の方々へたくさんの「感」が訪れますように。

(うるま市 ティファニー)

(編コメ)大事な指輪を見つけてくれたコンビニスタッフさんへの感謝の言葉を、投稿してくれたティファニーさん。そのスタッフさんから「大切な指輪が見つかって良かった」との投稿も。紙面を通しての心温まる交流でしたね。感謝、感激、感動のストーリーをありがとうございました! 

防接種を受けて

 1965年、県全域に風疹が流行したことをご存じでしょうか。風疹とは、発熱・発疹・リンパ節の腫れを特徴とするウイルス性の病気です。軽い症状で治まることが多いのですが、まれに入院が必要になることがあります。また妊娠初期の妊婦が感染すると胎児が先天性風疹症候群となり、目や耳に障がいのある子どもが生まれてくることがあります。
 1965年には、県内だけで408人の先天性風疹症候群にかかった「風疹児」が生まれたといわれています。1978年には彼らの教育のために県立北城ろう学校が設立され、高等部にできた野球部の活躍はマンガ「遥かなる甲子園」などに描かれ全国的にも話題になりました。
 現在、難聴のプロ野球選手が2人いますが彼らもこのマンガを読んだかもしれません。
 2015年を迎えた現在「風疹児」と言われた方々も50代を迎え、県内外で活躍されていることでしょう。風疹はワクチンで防げる病気ですが、特に成人男性で未接種の方が多い。2012〜13年にも流行し、合計で100人を超える感染者を出しています。
 今後の流行を抑えるためにも、予防接種を受けた心当たりがない方はぜひ受けに行ってほしい。県外からの投書は異例かもしれませんが、かつて県内で風疹が流行した事実を知ってもらいたいとの思いと、多くの方に予防接種を受けてほしい思いがあり、投稿させていただきました。

(京都府 感染症制圧バスター)

(編コメ)県外からのお便り、ありがとうございます。この事実を知らないという若い人は結構いるかもしれません。風疹を含め、ワクチンで防げる感染症はいろいろあります。予防接種は受けたのか、自分自身や家族、社会のためにいま一度、考えなければいけませんね。

絵本

 もらって1番うれしいプレゼントは、図書カード。そのいただいたカードで、毎回4歳の息子に絵本をプレゼントしています。今回も本屋へ行き「どれがいい?」と聞くと、息子は初めてお化けの絵本を選びました。
 お化けといっても、お化け図鑑のような怖い本ではなく、子どものお化けが肝試しをするかわいい子ども向けの絵本。ですが、その絵本を選んだことで、彼の人生は変わってしまいました。
 明るい時間は、片目を手で隠して「1つ目小僧だぞ〜」、片足でケンケンして「から傘おばけだぞ〜」、ガオーッと大声を出して「青鬼だぞ〜」と無邪気に遊ぶのですが、夜になると一変します。今まで行けたトイレに行けず、「父ちゃんおしっこ」と連呼して全然行こうとしません。すぐそこでしょ? 1人で行っておいで、と言うと「暗いから怖い、お化けがいる」と言うようになりました。
 そして、電気のついていない部屋があると「父ちゃん、隣の部屋が暗いよ。暗いとお化けが来るよ。脅かしに来るよ。だから電気をつけてよ」と言います。どうやら、暗い場所には必ずお化けが潜んでいて自分を脅かすと思い込んでしまったようです。絵本のストーリーそのままに。
 息子はこれからもいろいろなことを知り、吸収し、成長していくんですよね。本人には申し訳ありませんが、その姿を面白おかしく日々感じている父親です。

(宜野湾市 りゅうすけ)

(編コメ)4歳にして「人生は終わってしまった」というほどの衝撃的な出来事だったのですね。記念品の図書カードで、お化けなんか忘れてしまうような楽しい絵本をプレゼントしてあげてください!

>> [No.1600]号インデックスページへ戻る

↑このページの先頭へ戻る

<< 前の記事  次の記事 >>