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[No.1593]

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「ワシントコポスト」2015年10月29日[No.1593]号

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すがすがしい光景

 私は毎日、仕事からの帰り道に母校の普天間高校の正門前を車で通るとき、たいてい生徒たちの下校時間と重なります。いつも信号待ちをする間、懐かしく母校を見ていました。ある日、正門から出てきた生徒がくるっと振り返り校舎に向かって一礼をしたのです。
 その日から気になって注意して見てみると、7〜8割の生徒たちが同じように校舎に一礼してから出て行くのです。楽しくおしゃべりしながら団体で出てきた子たちも、1人でグングン歩いてきた子もみんな校門をくぐる際は校舎に一礼をします。なんだか涙が出るほどすがすがしく、後輩たちを誇りに思いました。私が生徒だったころには、このような習慣はなかったので残念に思うと同時に後輩たちがうらやましくもありました。
 後日、知り合いから聞いたところ、あの一礼は先生や先輩に強制されたものではなく、自然に受け継がれた習慣だということでした。それを聞いて、ますます感動しました。ぜひ、この習慣がずっとずっと続いて、いつまでもこのようなすがすがしい光景が見られたらいいなと思いました。

(うるま市 理科ビル)

(編コメ)「校舎に一礼」が伝統として受け継がれている学校もあるようです。普天間高校はどのようにして始まり、習慣化されたのか興味があります。登下校中の児童・生徒たちが、すれ違う人たちにあいさつする様子もよく見る気持ちの良い光景ですよね。

名古屋から愛を込めて

 私はいとこのお姉さんと20年近く文通をしています。7月に届いた手紙に5月14日付のレキオが同封されていました。いとこのお姉さんが私との文通のことを書いたお便りが掲載されていました。びっくりしましたがうれしかったです。
 私は高校卒業後に名古屋で就職しました。そのころから、いとこのお姉さんとの手紙のやりとりが始まりました。お姉さんからの手紙に癒やされ、励まされ、たくさんの元気をもらって今まできました。つらいことがあったときは手紙を何回も読み返しています。2人の合言葉「ヨンナー、ヨンナー」「ナンクルナイサー」「マイペース」などは、お姉さんからの応援の言葉で手紙の中によく書いてあります。私もこの言葉が好きになって、いろいろな場面で使っています。また、お姉さんは手紙にかわいい絵を毎回たくさん描いてくれます。私はこの絵が大好きで、特に猫の絵が気に入っています。メールでやりとりをする時代ですが、私たちは手紙の良さを楽しんでいます。
 Mお姉さん、これからもヨンナーヨンナーのマイペースで文通を続けていきましょうね。大好きなお姉さんへ。名古屋から愛を込めて。

(名古屋市 ラブ)

(編コメ)自宅の郵便受けを開けたときに手紙が入っていると、とてもうれしいものです。特に手書きの手紙は温かみを感じますよね。以前、Mお姉さんのイラストを掲載させていただいたことがあります。かわいい猫のイラストでしたよ!

30年ぶりのおそろい

 先日、60代の母が「あなたたちにプレゼント」と言って、かわいいトートバッグを姉と私に差し出しました。私たちのために選んでくれたのです。それも色違いのおそろい。一瞬恥ずかしいような気もしましたが、もう40代の私たち。逆に新鮮でした。
 裁縫上手な母が「よくおそろいの服やかばんを作ってくれたっけ」と懐かしくなりました。朝から晩まで働いて、4人の子どもと一番大きな子どものような父の世話。夜中に繕い物をしていた姿を一瞬で思い出しました。「30年ぶりにおそろいで歩いてみる?」と姉に言うと「やだ。恥ずかしい!」と、拒否されちゃいました。

(沖縄市 竹内りきお)

(編コメ)お母さんは、お2人の顔を浮かべながらバッグを選んでいたのでしょうね。お姉さんを説得して、おそろいのバッグで出掛けてみては? 

昨年の事故

 私は昨年の9月30日、朝5時30分ごろにうるま市昆布の75号を安慶名向けに出勤途中でした。そのとき、対向車が私の走っている車線に入り込み私の車と正面衝突。私は、意識はあるものの全身の痛みと動揺とでもうろうとしていました。相手側は外国人で日本語が話せず、通り掛かった日本人が救急車や警察へ連絡をしてくれました。
 幸い私は強い打撲だけで済みました。そのときはお礼もできず、申し訳ありませんでした。この文章を見ていることを願い、この場を借りてお礼申し上げます。本当にあのときはありがとうございました。1年も過ぎましたが、本当に本当にありがとうございました。

(うるま市 M・N)

(編コメ)大変な目に遭いましたね。今は回復され、元気にお過ごしなのでしょうか。M・Nさんのお便りを読んで、誰でも事故に遭う可能性があるということをあらためて思い知らされました。

猫の老後と介護

 わが家の最年長の猫のもなかは、御年18歳。動物病院に行くと「18歳にしては毛の艶が美しいですね」と先生からお褒めの言葉をいただいたりしています。
 優しい性格のもなかにベタぼれしている毎日でしたが、ここにきて彼女に異変が起こりました。ときどき、ぼーっとして身動きもしない様子を目撃するようになったのです。でも「ボケ」が始まったなんて全く考えもしなかった私。ところがある日のこと、ぼーっとした「ウートゥルバイ」の体勢でベッドの上でおしっこを漏らしていたのです。その姿には、さすがに「認知症」の3文字が浮かびました。動物にはオムツがありません。この先、家の中での飼育に限界が見えてきましたが、まだまだ普段のあどけない顔を見ていますと「安楽死」は絶対にありえないことです。ケージを購入して介護していくことにしました。
 皆さん、人間と同じように動物にも認知症があるのです。認知症を患ったワンちゃんや猫ちゃんを飼っている方々にもエールを送りたくてペンを取りました。頑張ってください。

(那覇市 ゆーこママ)

(編コメ)かわいがっているペットが認知症になったらショックですよね。ゆーこママさん、ネットで調べてみたら動物のオムツなどの介護用品もいろいろあるようですよ。動物病院やペットショップなどで相談してみてはいかがでしょうか。

頑張る姿に感動

 先日、孫の通う島尻特別支援学校の運動会に行ってきました。秋晴れの下、児童・生徒たちは障がいの差はあれど、それぞれに一生懸命頑張っている姿を目の当たりにして目頭が熱くなりました。
 児童・生徒を1人1人サポートする先生方には頭が下がる思いです。団体行動のダンスやエイサー、リレーなどのサポートは並大抵なものではなかったと思います。児童・生徒たちは楽しそうに演技などをしていました。リレーのゴールでは、それぞれにまばゆいほどの満面の笑みでテープを切る姿に涙がこぼれました。
 子どもたちから大切なものを教えられたような気持ちになりました。この子たちの生き抜いていく社会が差別のないより良い社会であってほしいと強く思いました。行事に携わった先生方、PTAの皆さま本当にお疲れさまでした。

(那覇市 レインボー)

(編コメ)子どもたちが一生懸命頑張る姿には胸が熱くなります。運動会に向けて、練習も頑張っていたのでしょうね。全ての子どもたちが健やかに育っていくことを願います。

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