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[No.1586]

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「ワシントコポスト」2015年9月10日[No.1586]号

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不思議な体験

 私は体が弱くて入退院を繰り返しています。今年の春先にも入院して、今回は危篤状態になり家族が大騒ぎ。その間、私は夢の中であるレストランにいました。
 そこには老若男女がたくさんいて、トレーらしき物を持ってどこかへ移動するなどしていました。私はなぜか病院のベッドに座り、看護師らしき人に「ご主人のお迎えはまだですかね?」と聞かれ、「仕事が忙しいから2〜3日したら来ると思いますよ」と答えていました。
 夜になり、人けがなくなったレストランのカウンターに、貫禄のある男性と何人かの女性がいて何やら騒々しくしていました。男性が「とにかく朝になれば大丈夫、朝を迎えれば」と冷静に言い、カウンターにじっと座っていました。
 やがて、辺りが明るくなると、外から主人の車のエンジン音がして「あっ、ご主人がお迎えに来ましたね」と笑う看護師の姿を最後に、私は目が覚めました。家族に話すとその時私は2日間危険な状態だったそうです。
 「さんずの川」とよく聞きますが、私の場合は学生時代の思い出の場所でした。また家族と過ごせる時間を与えていただいたと感謝しています。

(名護市 サナママ)

(編コメ)「さんずの川」のほかに花畑があったという話も、テレビや本などで見聞きしたことがあります。本当に不思議なお話ですが、ご主人がサナママさんを助けに来てくれたのですね。お体の具合が良くなりますようお祈りしています。

お笑いは奥深い

 お笑い番組が好きで、テレビでよく見ています。先日、よしもと沖縄の劇場に行って来ました。芸人さんと距離も近く、テレビとは違って生はすごいと思いました。
 ある芸人さん(東大出身)が、芸人になった理由について「ほかの職業に就くことは、将来が全てイメージできてしまう。芸人だけはイメージができず、いろいろな可能性があるから」と話していました。奥深いと感じました。人を笑わせて、楽しませてくれる芸人さんは、本当にすごい職業だと思います。
 まだまだ売れていない芸人さんや、名前も知られてない芸人さんもたくさんいると思います。1人でもファンや応援してくれている人がいるなら頑張ってほしいです。

(糸満市 イチゴ飴)

(編コメ)沖縄でも「よしもとのお笑い」が生で楽しめるようになりましたね。人を笑わせて楽しませるには、頭が良くなければできないことだと思います。沖縄ならではの新喜劇やバラエティーショーなどが催されていますので、まだ見たことのない方は一度足を運んでみては?

僕の息子

 僕には3歳になる息子がいます。かわいくて、かわいくて、かわいくて、「ほら! みんな見て!」と息子を肩車しながら国際通りを毎日パレードしたいほどです。なんでこんなにかわいいのだろう? と考えますが、いつも答えは見つかりません。親が子を思う理由など、きっとないのですね。
 僕は腰が悪いのですが、息子に「抱っこして」と言われると断れません。いつの日か確実にやって来る„Xデー“(抱っこさせてもらえない日)が恐怖で仕方がないのです。どんなに頑張っても、後悔のない子育てなど僕には無理だと分かってはいますが、後悔を少しでも減らすため腰が砕けるまで抱っこするつもりです。
 「お父さんより友だちと遊びたい」「もう一人でお風呂に入る」「父さん、紹介したい娘がいるんだ…」などという残虐非道な言葉をぶつけられる ”Xデー“は必ずやってきます。その足音は既に、若干聞こえているような気もします。
 息子よ、お父さんはダメ人間だけど、君を大切に思う気持ちは誰にも負けないよ。たくさん、たくさん遊ぼうね。君が悲しいときには、腰が折れても抱っこするよ。

(沖縄市 芯父)

(編コメ)芯父さんの溺愛ぶりが手に取るように伝わってきます。„Xデー“とは、息子さんの成長の証しである反面、残酷な日でもあるのですね。その日を迎えたとき、芯父さんはいったいどうなってしまうのでしょうか。とても心配です…。

沖縄で感じたこと


 沖縄に来て1年以上になりますが、これほどまでにまずい寿司はないと思ったお店がありました。その寿司屋さんは、チェーン店がほかにも数店舗あるそうです。
 握っていたのは20歳にも満たないような店員。しゃりの握りが軟らかすぎて(しゃりもまずい)、ネタとまったくかみ合っていませんでした。寿司屋さんとして営業しているのに、こんなにひどいとは。また、あさりのみそ汁も砂だらけで食べていると「ジャリッ」という音が聞こえたはずなのに、店員は気付かないふりをしていて最悪でした。
 私が今後、そのお店に行かなければそれで良いのですが、あまりにひど過ぎたことと、沖縄の観光産業を考えての投稿です。
 お金を出してあまりにもまずいお店があると、その観光地自体も悪く思うようになってしまいます。
 はやっているお店を増設していくことは、そのおいしさが継承されて成り立っているものと思います。特に寿司屋さんのように、下ごしらえや技術が必要なお店で、明らかに経験不足の人がまずい寿司を出していたことに悲しさを覚えました。お金をいただくにはそれなりに見合った仕事があるべきで、観光で来られた人が当該店に入って同じ思いをすることも嫌です。自分のお店のことかな、とお気付きの方がいましたら店員の技術力を向上させてから、お客さまへ料理を出すことに努めていただきたいと思います。これは1店舗がどうこうというよりも、各店が意識の向上を図ることで「沖縄のお店はどこでもおいしいので間違いない。また、来たい」と思ってもらえるような相乗効果につながると思います。
 若い人が経験もなく作ることをすべて否定はしませんが、お客さまに出すことの基本姿勢として学ぶべき事項を学んでから接することが大事だと感じます。

(豊見城市 K)

(編コメ)この寿司屋さんは多くの観光客が訪れる場所の近くにあるそうです。本当に残念ですね。Kさんからは、ほかにも気になった点についてお便りをいただきましたので、また紹介できればと思います。

子どもたちに感謝

 自営業をしている3児の母です。私は仕事柄、同僚とランチに行くということもなく、普段の昼食はほとんど一人で過ごしています。
 夏休みには子どもたちと一緒に、にぎやかな昼食時間を過ごしていましたが、ある日、最近知り合った先輩方からランチバイキングに誘われました。でも、「夏休みだから、子どもたちもいるし〜」と迷っていた私に「行っておいで〜」と子どもたちが背中を押してくれました。
 私はお言葉に甘えて、昼食を作り置きしてから子どもたちに留守番を頼み、数年ぶりのランチに行ってきました。とてもおいしくて、楽しくて、あっという間に時間が過ぎていきました。
 急いで家に帰ると、すぐに子どもたちが「楽しかった? おいしかった?」と聞いてきました。「おいしかったよ〜」と話をすると、3人の子どもたちもニコニコ笑って「良かったね〜、良かったね〜」って言うのです。どうやら、仕事でいつも一人ぼっちの私が日ごろから気になっていたようです。ありがたい! 近いうちに、私が食べたランチバイキングに連れていこうと思いました。

(那覇市 がちまいママ)

(編コメ)優しいお子さんたちですね。子どもは大人を見て育ちますから、一番身近にいるがちまいママさんは、とても思いやりのある優しい方なのでしょうね〜。ランチバイキングを楽しんできてください!

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