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[No.1576]

  • (金)

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「ワシントコポスト」2015年07月2日[No.1576]号

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支えてくれた父

 私が中学生のとき、団地暮らしから新築の家に引っ越しをした。同時に父の出稼ぎが始まった。
 盆、正月など年に数回の帰省。家族で空港に迎えに行くと、父は持ちきれないほどのお土産を手にしていた。どんどん薄くなっていく頭髪を見てなんだか申し訳ないような気持ちになったり、感謝の念でいっぱいになったりと複雑だった。父が買ってきてくれたお土産を家で開けるのが何よりの楽しみ。家族一人一人に一生懸命選んだであろうセンスのないプレゼントが余計にいとおしく感じた。
 週末、必ずかかってくる電話がときどきうっとうしかったが、家族のために一人頑張る父を思い率先して電話口に向かった。
 沖縄を離れ、希望を胸に九州の短大に進学した私だったが、入学式当日は不安が隠せなかった。そんな私の様子を見た父はただ一言。「辞めて沖縄に帰ってきてもいいんだよ」と。その言葉に母は「大学進学のためにいくら払ったと思っているのか」とあきれ顔。それでも父は笑顔で「無理なら辞めたっていい」と言った。その言葉を支えに卒業できた。
 今では十数年の出稼ぎを終え、沖縄に戻り畑仕事に精を出す父は数日おきに数種類の新鮮野菜を届けてくれる。家族のためにいろいろと耐えてきたであろう父に、少しずつ親孝行したいので元気に長生きしてほしい。お父さん、これからもよろしく。

(うるま市 みるるん)

(編コメ)とても優しいお父さんですね。何かと苦労が多かったことと思いますが、その都度、家族を思い頑張ってきたのでしょうね。私も親孝行しなければ!

保育士として母として

 6月18日付、にゃんこさんの「もっと子どもに休日を」を読んで共感しました。
 私も保育士をしているのですが、土曜保育については今までいろいろな議論がなされてきた気がします。10年ぐらい前までは、保護者が土曜日に仕事が休みなら子どもは保育園を休ませてください、という考えが主流であったように思うのですが、近年はそうではなく受け入れることが当たり前になってきた気がします。共働き世帯が増えるなど環境の変化もあるかもしれません。保育園によってもいろいろな対応があるようです。
 私も2児の母として仕事が休みのときは一人でゆっくりしたい〜と思うので気持ちは分かるのですが、早めにお迎えに行ったり、たまには休ませて一緒に出掛けたりして子どもとの時間を取るようにもしています。
 私が悲しいと思うのは、月曜から土曜まで園で1日10時間を過ごす子がいること。それから、仕事が休みだから、あるいは病院受診があるからといっていつもより遅い時間に登園させること。すると子どもはいつもと違う雰囲気を感じて親と離れるときに大泣き! そうでなくても保育園で気持ちを切り替えて子どもなりに頑張っている姿を見ると切なくなります。それよりは、いつもの時間に登園させて早めに迎えてから病院へ行くなどして一緒に過ごす時間を多めに取ることを勧めたいです。
 仕事であれば仕方がないです。共働きで毎日頑張っているお父さんやお母さんたちを見ると本当に偉いと思います。子どもたちも、そんなお父さんお母さんに心配を掛けまいと保育園で頑張っています。私たちも保育士として子どもたちが楽しく過ごせるように日々接しています。でも保育園を当たり前のようにただ預ける場にはしてほしくない! 1時間でも2時間でも多く子どもと関わる時間を持ってほしいな…と2児の母親として願います。

(豊見城市 トトロ)

リフレッシュ時間必要

 にゃんこさんの投稿を読んで、お便りします。
 2児を保育園に預けて働く母親です。仕事も家事も育児も365日頑張れと言われているようで辛くなりました。私も仕事が休みの日は子どもを保育園に預けています。平日にたまった家事や用事を済ませたり、心身のリフレッシュの時間に当てたりしています。(もちろん子どもが元気で保育園に通っていることが大前提です!)
 子どもはとてもかわいいものです。しかし仕事、家事、育児と分単位のスケジュールをこなしている親は疲れていて、余裕を持って子どもと接することができないときも多々あるのが現実です。そのような中で仕事が休みのときだけが唯一の自由時間なのです。
 用事を済ませリフレッシュすると親も元気になり、驚くほど子どもに優しく接することができます。楽しく子どもと過ごす活力にもつながります。この休日がないと虐待していたかもしれないなーと感じることもあるくらい。笑顔が保てるのも休日があるおかげです。
 「子どもは誰の子ですか? 誰が育てるのですか?」とありましたが、昔の子育ては近所の人々も関わっていたと聞きます。ストレスフルな現代社会では育児が家庭内だけで行われ、ニュースで流れるような悲惨な事件が起こる原因にもなっているようです。ある教育者が「特に乳幼児期は親だけで育児はしないほうがよい。第三者を交えたほうがよい」と言っていました。同感です。これは専業主婦にも当てはまります。
 保育については、子どもだけではなくその親も含めた包括的な視点で考えていただきたいと思います。
 休日の数時間で救われる親はたくさんいます。そういう意味でも保育士の社会的な役割は大きいです。
 問題になっている保育士の労働環境の改善も切に願います。わが子が通っている保育園に大変感謝しています。このストレスフルな社会の中で親が健全でいられることが、子の健全な成長につながることを実感している毎日です。

(糸満市 ちーママ)

(編コメ)「もっと子どもに休日を」にはたくさんのお便りをいただきました。いろいろな意見を知ることで初めて気付く点もあると思います。どうしたらいいのか? 悩んでいるときのヒントが得られることもあるかもしれません。今後も皆さまからの投稿をお待ちしています。

娘のモテ期到来?

 3児の母である次女は30代半ば。ある日、会社に出入りしている若い配達員さんが次女のことを指して「窓口で見た20代ぐらいの女の子は独身ですか? 結婚していますか?」と別の社員に聞いていたらしい。その社員が「いや、結婚しているし3人子どもがいるみたいだよ」と答えると、「うそー」と言って、てっきり独身だと思っていたのに当てが外れたと残念がっていたそう。この話を聞いて「モテ期到来」と次女はにんまり。
 20歳で結婚し次々と子どもができて仕事、家事、育児と忙しい日々を送っていた次女は、相当、女心にビビッときたらしい。「私も捨てたもんじゃない」とあらためて自分が女性だということを意識したもよう。長い間、母親としての意識しかなかった次女は「すごく新鮮な気持ち。やる気がでてきたわ」とうれしそう。「あんたは童顔だから良かったねー」と、こちらもうれしくなりました。

(浦添市 あかり)

(編コメ)あかりさんと娘さんが笑いながら話している様子が目に浮かぶようです。「モテ期」到来、うらやましいですね〜。

お得なこと


 家族が多いと外食は結構、経費が掛かりますよね。私の家族は9人!ですので、お店に行く前に必ずスマホで「店名・クーポン」と入力して検索しています。
 すると「わかめみそ汁一人無料」「ジーマミ豆腐全員にプレゼント」「カルビ無料」などのクーポンが見つかります。それを使っては、ちょっとしたお得を楽しんでいます。家族が多いとずいぶん助かりますよ!

(名護市 あやや)

(編コメ)家計をやりくりする主婦の現代の知恵ですね。ちょっとしたサービスでもうれしいものです。家族9人での外食は、にぎやかで楽しそうですね!

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