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[No.1565]

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「ワシントコポスト」2015年4月16日[No.1565]号

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教科書

 進級シーズンですね。うちには4人の子どもたちがいますが、この時季になると毎年悩んでいることがあります。それは、使い終わった子どもたちの教科書のことです。
 母は教科書をすべて残していました。私自身も学生時代の教科書を20年ほど取り置きしていましたが、最近処分したところです。
 使い終わった教科書は、何かを調べるために使うかもしれないので、新学年のものと混ざらないように学習机の下段の引き出しにしまい、それより古いものは押入れに入れていました。でも、そろそろスペースがなくなりつつあります。
 子どもの同級生のお母さんは、使い終わったらすぐに捨てると話していました。教科書は使い回しができないし、かといって処分してしまうのも抵抗があります。皆さんはどうしているか教えてください。

(糸満市 4児の母)

(編コメ)わが家も教科書は残しています。確かに使い回しはできませんが、大切な思い出の品の一つですよね。皆さんの投稿お待ちしています。

頑張り屋の保育士さん

 2月26日付のアリエルさんや、3月19日付のオハナハナさんの投稿を読んで「うん、うん!」とうなずいていました。私も保育士で、同じ立場に身を置いています。
 仕事中、休憩がないのは当たり前。子どもたちから目を離せないことも多く、トイレに行く暇すらないほど忙しくしています。仕事を持ち帰ったり、休日に研修を受けたり、家族を犠牲にして仕事を頑張るのもよくあることです。
 子どもたちの元気な姿にパワーをもらい、成長する姿に日々感動していますが、保育士をもっと応援してほしいです。また、介護福祉士も保育士と同じような境遇だと思います。仕事内容や賃金、勤務時間を改善してほしいです。現場は頑張っています。

(北中城村 ひまわり)

(編コメ)保育士の方からの投稿も増えています。保育に関することだけではありませんが、現場で働く人の実情について知ることは、今後サービスの向上、改善などにおいても、とても重要なことだと思います。

分け隔てなく…

 私は県内生まれ、県内育ち。生粋のウチナーンチュです。突然ですが皆さんは、子どもを分け隔てなく愛していますか? 私は両親から差別を受けて育ちました。2人兄妹なのですが、両親は兄にとても甘く、兄は大人になった今も自宅暮らし。家には1万円程度の生活費しか入れていません。母は息子がかわいいからだと思いますが、お金の工面や身の回りの世話までしている始末です。
 しかし寂しいことに、私に対する接し方は違います。思春期の頃は、このことに胸が痛く、寝る前に毎日泣いていました。学生時代、友達の両親が「息子より、娘が結婚するときは涙ぐむだろうな〜」と言っているのを聞いたとき、私もこんな両親のもとに生まれてきたかったと思うと同時に、うちの家庭が世間と違うことを実感し、悲しかったです。
 皆さんは子どもを同じように愛していますか? 私みたいな子どもが増えないことを祈っています。

(ちゃらちゃら)

(編コメ)ちゃらちゃらさんの気持ちを思うと、胸が痛みます。子どもたちに愛情を持ち、分け隔てなく接することが、親として大事なことだと思います。

優しい気持ち


 3月19日付、みっちーさんの「夫婦げんかと子ども」を読みました。
 私と夫はけんかが絶えず、子どもを情緒不安定にさせてしまっています。みっちーさんは不満をすぐ夫に言えなかったそうですが、私は口や態度に出してしまうタイプで、すぐけんかになります。お互い何か思うことがあるときは、子どもが見ていないときに、感情的にならずに話し合えたらいいなと思います。私たちは反省しながらも、同じ過ちを繰り返し、子どもの心の闇を深くしてしまったのです。
 みっちーさんの次男は3歳にして、お父さん、お母さん、お兄さんのことを気づかっていて、とても優しい、すてきなお子さんですね。私もそんな気持ちを持って生きていたいです。いろいろと考えさせられ、新たに頑張ろうと思いました。

(浦添市 ひまわり)

(編コメ)私も、みっちーさんの息子さんの優しさあふれる言葉にはいたく感動しました。ひまわりさんも自分の感情とうまく付き合い、冷静に話し合えるといいですね。

石けん素地100%

 3月12日付、水辺の生き物さんの「新聞記事を読んで」という投稿を読み、とても共感しました。
 大学時代、環境社会学の教授と仲良くなり、環境について考える機会がよくありました。例えば、日ごろ使っている洗濯や食器洗い用の洗剤を「石けん素地100%」のものに替えるだけでも、水の汚染が軽減されます。合成洗剤に入っている界面活性剤は、自然界では分解されない成分です。
 粉石けんを使うと、溶け残りが気になるという人もいらっしゃるかと思いますが、液体タイプのものがスーパーやドラッグストアで売られています。ほかにも、食器についた油は、まず古新聞でふき取ってから洗う。掃除の時にはクエン酸やセスキ炭酸ソーダ、重曹を水で薄めたものをスプレーしてから拭く。そういうことをすると、市販のスプレーを使うよりも、環境に優しい掃除ができます。
 どれも100円ショップに売っていますし、使用方法もパッケージに掲載されています。ぜひ一度試してください。

(うるま市 ヤスキー)

(編コメ)身近なところから見直し、行動することの大切さ。生活にすぐ生かせる情報を教えてくださって、ありがとうございました。

「結」という言葉

 私は県外出身のうちなー嫁です。県外にいた頃は持ち家に住んでいて、血は繋がっていないものの、ご近所さんとは互いに身内のように助け合いながら暮らしていました。
 沖縄に嫁いで、初めてアパートに暮らすことになったときに、「結」が強い島だと主人から聞きました。向こう三軒両隣という言葉があります。沖縄という土地柄、引っ越しのあいさつをしたほうが良いのか、しないほうが良いのか…。主人に聞くと「どっちでもいい。テーゲーでいいよ」という返事。両隣、そして隣の隣の家の人にも入居引っ越しのあいさつをしたのですが、怪訝な顔をされました。
 あれから11年。古株になってしまった私たち夫婦。3月になって向こう三軒、隣の住人も退去引っ越しをしてしまいましたが「転居します。お世話になりました」などのあいさつもなく、いつの間にかいなくなり、いつの間にか新しい住人が暮らしています。もちろん「入居しました。よろしくお願いします」というあいさつもなし。
 時代が時代なだけに、いちいちあいさつなんてしなくてもいいやんか! という世の中になったので、目くじらを立てる必要なんてないのかもしれませんが、どんな人が隣に住んでいるかも分からない。踊り場で、階段で、駐車場ですれ違っても知らんぷり。こちらからあいさつすると、怪訝な顔をされます。
 沖縄のアパート暮らしってこういうもんだよ〜って言われていたら、そういうものなんだね〜と思うけど、せっかく「結」っていう言葉があるのに寂しいなって感じました。

(糸満市 悩む主婦)

(編コメ)私も以前、近隣の住人の方にあいさつして無視されたことがあり、寂しく感じました。今月引っ越しをするのですが、隣と上下階に住む人々にはしっかりあいさつしようと思いました。悩む主婦さん、お互いめげずにいきましょう!

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