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[No.1553]

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「ワシントコポスト」2015年1月22日[No.1553]号

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わが家の目標

 私の2015年の目標は「笑顔」です。このところ、日々の忙しさに追われ、子どもたちや夫に対して接し方を間違えていたことに気付きました。子どもたちの宿題のチェック、翌日の忘れ物チェックなど、小さなことでもガミガミと怒ってしまって、笑顔を忘れていたのです。私なりに反省しています。
 独身時代にはいつも笑って元気な私がいましたが、結婚してからいつの間にか、あまり笑わなくなったように感じています。これからは、日々感謝の気持ちを持って、子どもたちに優しく、頼れる母親になりたいです。夫にも、思いやりと尊敬の気持ちを忘れず、家庭の温かな明かりになりたいです。こんな私だけれど、よろしくお願いします。

(浦添市 スマイル)

(編コメ)自ら積極的に笑顔の輪を広げていく。とても素晴らしいことだと思います。特にお母さんの笑顔は、家族に効果絶大で、家庭内の雰囲気もとても明るくなることと思います。笑顔パワーの効果、ぜひ教えてくださいね。

子どもたちの手拍子

 私は娘を生んでもうすぐ一年経ちますが、次男を出産したときとは違い、なかなか体重が元に戻りません。歌や踊りが好きな私。そこで考えたのが、好きな歌手のライブDVDを見つつ、踊りながら歌うというエクササイズ方法です。
 それを日課として毎日続けていたら、ある日、4歳の次男と11カ月の娘が、踊っている私の横で手拍子をしているではありませんか。その光景がめちゃくちゃかわいくて、子どもたちの応援のおかげで、エクササイズへのやる気を後押ししてくれました。本気で続けていこうと決意した瞬間でした。

(宮古島市 ハンカチ王子)

(編コメ)なんとも楽しそうなエクササイズ術ですね。そして、子どもたちからのティーパチパチは、最高にやる気が出ることと思います。ダイエットが成功することを願っています。

書道家の作品

 夕飯時でバタバタしていた夜8時頃に、玄関のチャイムが鳴りました。扉を開けると小柄な男性が立っていたのですが、その人が手に持っている紙を指差して、早口で説明を始めました。そこには達筆な文字で「愛情」「幸福」などと書かれています。「これは有名な書道家が書いた作品です。お気持ち程度でいいので、買ってください」と言うのです。
 最初は何を言っているのか理解できず、黙って聞いていたのですが、寄付のような感じで、この文字が書かれた紙を値段はこちらで決めて買ってほしいと言ってるんだ! と分かりました。どうみても「有名な書道家」が書いた作品ではなく、パソコンで印刷された文字だったのですが、何回も頭を下げてお願いされ…。手持ちの小銭を渡したら「こんなに!?」と喜んでいました。
 その後、皆に話したのですが「こんな印刷された文字にお金払ったの!?だまされたんじゃない?」と言われました。だまされたのかな? 良いことをしたのかな? よく、分からなくなりました。これも詐欺なのでしょうか。

(那覇市 これも詐欺!?)

(編コメ)私は、訪問販売はきっぱりと断るほうなのですが、その書道家はどういう人なのかという説明もあったのでしょうか。う〜ん…。詐欺かもしれないと思うと、気持ちがモヤモヤしますね。

家族結ぶ行事

 わが家では元旦に餅つきをするのが恒例となっています。子どもたちが、餅のように粘り強い精神を養い、家族で協力して餅をつくことで、喜びを共有し、一家だんらんの良さを認識する場とすること。また、子どもたちが成長して離れ離れになっても、正月に家族全員が集まって、互いの思いを語る場にしたいと考え、実行したのが始まりです。
 2015年の抱負を子どもたちが語りました。長男は「苦手な勉強に励む」。次男は「野球部でベンチ入りを目指す」。三男は「お兄ちゃんとけんかしない」。長女は「家の清掃をしっかりとする」と述べました。
 子どもたちもいつの間にか、自分を主張できる年齢になり、うれしく思います。もうしばらくすると、社会人として厳しい道を歩まなければなりません。その時に大切なことは思いやり、忍耐力、協調性、誠実性、向上心などですが、家族を大切にすることも非常に大事です。幸せな家族が増えれば社会もよくなり、安定するのではないかと思います。
 子どもたちも大きくなり、あと少しで子育てを卒業する安堵(あんど)感と、これまで十分愛情を注ぐことができただろうかと考えながら、餅を頬張りました。

(沖縄市 たつパパ)

(編コメ)新年からとてもすてきな家族行事をなさっているのですね。子どもたちの今、そしてこれからを思う、たつパパの優しさと、温かい思いが伝わりました。

年齢は関係ない

 私は23歳で結婚し、専業主婦31年目に保育園の給食調理担当としてパートを始めました。1人で50人分の給食を作るのですが、最初の頃は給食の時間に間に合うか、味付けは大丈夫か、食材の入れ忘れはないかなど、毎日不安でいっぱい。体調を崩したこともありました。私にはできないと何度も思いましたが、園長先生や保育士さんの協力と励ましのおかげで、半年過ぎた頃にはどうにか仕事に慣れることができました。
 運動会、お遊戯会、夏祭りなど、保育園の行事にも楽しみながら参加できるようになり、2013年には調理師の資格も取得しました。これも周囲の皆さんの協力のおかげでもあります。
 30代、40代よりも、57歳の今が一番、人生が充実しています。何かを始めることに年齢は関係ないと実感しています。中高年の皆さんにとって、私の経験が少しでも参考になればと思います。

(沖縄市 すべらない母)

(編コメ)調理士の免許を取られたのですね、おめでとうございます!何か新しいことを始めたり、やり直したりすることに遅いということはありませんよね。元気になれるお手紙、ありがとうございました。

芸は身を助ける

 定年後、ハローワークに足しげく通っていました。履歴書を何十通も送りましたが「今回はご希望に添えません」という返信ばかり。やる気満々なのにな〜と思いながら、酒場ではつまみと一緒にお酒をちびりちびり。このままあの世に行くのだろうか、身辺整理をしなくてはいけないなと思いながら日々を過ごしていたとき、以前勤めていた職場から「しばらくの間、また仕事を手伝ってくれませんか」と連絡が入りました。
 まさしく天の声! 「一週間でもやるよ」と二つ返事でOKしました。すると「後任が見つかるまで、取りあえず半年契約しませんか」とも。これももちろん快諾。
 8時半出勤なのですが、楽しくて、眠れなくて、老人特有の早起きで午前3〜4時には起き、朝風呂に入って、弁当作りをしています。それから歓迎会に、久しぶりの忘年会…。最後の勤めとして、充実した日々を送っています。まさに「芸は身を助ける」ですね。老人よ、頑張れ〜。

(那覇市 暇むちおじー)

(編コメ)再就職おめでとうございます! 弁当も作って、出社なさっているんですね。芸は身を助けるを肝に銘じて今後のためにも、今ある仕事や、やるべきことにしっかりと取り組んでいきたいと思います。

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