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[No.1450]

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「ワシントコポスト」2013年01月17日[No.1450]号

美らくとぅば使って

 昨年末、まな娘の三女が乳児特有の湿疹と乾燥時期が重なり、ほっぺたがすごく荒れてしまいました。それを見た母が「ヘーガサー(おでき)してるねぇ!!」と一言。おばさんには「あいやぁ、ヤナカーギー(不美人)になって」と言われてしまいました。
 肌が荒れてもおかしくない時期。産後、一生懸命子育てしている私だけでなく、言葉の分からない赤ちゃんにとっても失礼な一言。とってもワジワジーでした。
 他にも、きょうだいの下の子には「ウッチャンナゲラレテ(ほったらかしにされて)」など響きの悪い言い方をするなど、普段、汚い方言を使う人が多いような気がします。
 私の父は、怒ると思わず汚い方言でしゃべったりします。しかし普段、話をする時は汚い方言を使わないどころ か、「言ってはいけない」などと話したり、良い方言を教えてくれます。祖母も子どもだけでなく誰でも笑顔でいると、「いいカーギー(いい顔)さぁ」と良い方言を教えてくれます。
 言葉の持つ意味は顔ににじみ出ますが、赤ちゃんは表情に敏感です。また、やがて3歳になる長女は、親や周囲の良い言葉も悪い言葉もすぐにまねしてしゃべります。
 私は自分の子どもだけでなく、たくさんの子どもたちが素直で真っすぐに思いやりが持てるような魔法の言葉掛けを心掛けています。沖縄に方言を残したいと思うなら、もっと「美らくとぅば(美しい言葉)」を残してほしいです。

(糸満市 美らくとぅば)

(編コメ)「ヘーガサー」や「ヤナカーギー」は赤ちゃんといえども女子に使う言葉ではないですね。日頃、何気なく使っている言葉ですが、美らくとぅばを意識したら、日々の暮らしがキラキラ輝くかもしれません。

お父さん、ありがとう

 先日、単身赴任の夫を勤務先の離島へ送るために空港へ行ってきました。夫は私と娘が見えなくなるまで振り返り振り返り、手を振っていました。
 夫は年末年始の短い休みを利用して帰ってきてくれたのに、家にいる間はずっと庭の草刈りや木々の手入れをしてくれました。
 離島での単身赴任で、休日も地域の人たちとの付き合いを優先し、毎日忙しくしているのだから年末年始ぐらいは…と思っていました。しかし、私たちだけでは庭の手入れまでは手がまわらないと思ったらしく、休みの間、ずっと働きっぱなしでした。
 本当はもっとゆっくりさせてあげたかったのに、申し訳ないです。今度帰ってきたら、夫の好きなビールをたくさん準備して待っていようと思います。お父さん、いつもありがとうね。

(沖縄市 りかの母)

((編コメ)なんて優しいお父さん! 時間があっても大掃除を手伝ってくれない男性もいる中、本当にうらやましいです。次回はぜひおいしいビールで迎えてください。

大切な友達

 皆さんは、大切な友達がいますか? 私には三人の大切な友達がいます。みんなそれぞれ違う地方に住んでいるのですが、先月、3年ぶりに会いました。
 私が東京に行って会ったのですが、私が来るのを楽しみにしてくれていて、楽しい時間を過ごしました。仕事で他人の気持ちを思いやることのできない人に不愉快な思いをさせられて落ち込んでいましたが、そんな人には本当に大切な友達はできないだろうなと思うと、かわいそうに思えてきまいした。
 今年の運勢で、みずがめ座は「毎日楽しく過ごす」とありました。考え方を変えるだけで楽しく過ごせるのなら、それでOK!!

(那覇市 ニノラブ)

(編コメ)お互いに思いやりの気持ちがないと友情は続かないですよね。これからも友達を大切にしてくださいね。

サンタの正体…

 先日のクリスマス。4歳になる息子を喜ばせようと、枕元にそっとプレゼントを置いてあげました。朝目覚めて、きっとビックリするだろうな~なんて想像しながらニヤニヤして眠りにつきました。
 そして当日の朝。夫が「起きて! 起きて! サンタさん来てる! 何か置いてあるよ」と大げさな演技。起きた息子は、意外にも冷静。「この白い紙、何?」と言うので見ると、レシート。私としたことが、そのまま入れ忘れてしまっていたのです。「こ、こ、これは、サンタさんからの手紙じゃないのかな。○○君へって書いてあるよ」。なんとかうまく(?)ごまかしました。
 さらに息子が、「煙突もないのに? 泥棒が入らないように玄関も窓も全部閉まっているのに? どんなして入ってきた?」と。4歳とは思えない鋭い質問。
 「換気扇から…入ってきたんだよ。ほら、煙が出ていくとこ。狭いのにすごいね~」と、またもやごまかし、その場をしのぐことに成功しました。
 しかし、喜ぶどころか、まだ納得のいかない様子。「僕、こないだ隠れんぼしたとき、押し入れに同じのあったけど? 見たけど」と言うのです。
 あきさみよー! 3週間前からすでに見つかっていたの? バレバレの事実を知らず、わざとらしい演技をしていた私たち夫婦。なんとも恥ずかしい気持ちになりました。
 4歳とは思えぬ鋭い指摘に息子の成長を感じさせられました。

(糸満市 偽者サンタ)

(編コメ)サンタがどうやって家の中に入るか? どのようにクリスマスプレゼントの準備をしているのか? 2012年12月6日付クリスマス特集で紹介した「だれも知らないサンタの秘密」(あすなろ書房)にその驚くべき秘密が細かく解説されていますよ。ぜひ息子さんと一緒に読んでみてください。

安心できる市場を

 平和通りや国際通りは一頃より活気がでて、歩きタバコの人や自転車で商店街を走行する人が減り安全です。しかし、隣接する牧志公設市場の北口近辺はオートバイや自転車、立ちタバコや歩きタバコの多さに驚きます。
 バイクや自転車は普通に点字ブロックの上に長時間駐車。毎日排ガスが漂い、常時北口近辺は危ないような気がします。子どもが走行中の自転車とぶつかったのを見たこともあります。バイクも飛び出した子どもをよけられないほどのスピードがでているような気がします。
 道路沿いの商店のおじいちゃん、おばあちゃんは毎日排ガスにさらされ、肺は大丈夫でしょうか? 商店街の場所によって格差があると思いました。
 一度、市役所に「危ないから立て看板をたてるか、商店街のリーダーに言ってほしい」と頼みましたが、電話口の職員は上司に伝えたのでしょうか? うるさいと思っただけでしょうか?
 大事故が起きてからでは遅いので、那覇市民と観光客の集う公設市場よ、どうか小さな子どもたちやお年寄りが安心できる通りをつくってほしいです。また、昔のような活気を取り戻してください。那覇市は4月から「中核市」、頼みます。

(那覇市 マックス)

(編コメ)何か事故が起きてからでは遅いですね。行政と商店街、地域で現状を確認した上で、何らかの対策が進むことを願います。

何気ない一言

 私には5歳と1歳の息子がいます。先日、次男が熱を出したので、長男に「お熱がうつるといけないから、今日はあまりくっつかないで遊んでね」と言いました。すると「僕、お熱うつってもいい。うつりたい!」と言うのです。理由を尋ねると、「お熱があると、お母さんにいっぱい抱っこしてもらえるから」とのこと。
 そんな息子は最近、食事の量も少なくなり、正月のごちそうにもあまり手を出さず…。「たくさん食べないと大きくならないよ」と促すと、「大きくならなくていい」と言うのです。「いつも『重たい、重たい』って言って抱っこしてもすぐにおろすさー。だから大きくなりたくない。小さくなりたい」と。よっぽど抱っこしてもらいたいようです。
 次男が生まれてから、何かと我慢させていたのか、寂しい思いをしていたのかな~と、いろいろと考えさせられてしまいました。
 親の何気ない一言、子どもにとっては大きな一言になってしまうこともあるんですね~。

(糸満市 S・H)

(編コメ)私の一人息子も「大きくなったら抱っこできなくなる」と言いますよ。小学生になった今でも…。5歳ならまだまだお母さんに甘えたいのかもしれません。下の子もいて大変かもしれませんが、長男をたくさん抱っこしてあげてくださいね。

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