沖縄の日刊新聞「琉球新報」の副読紙「週刊レキオ」沖縄のローカル情報満載。



[No.1420]

  • (金)

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「ワシントコポスト」2012年06月14日[No.1420号]

心優しい夫婦

 ゴールデンウイークを利用して、家族そろって伊江島旅行に行きました。
昼食のために入ったレストランは満席ということもあり、なかなか食事が出てきませんでした。待ちくたびれた2歳の息子が暴れ出し、鼻をぶつけ、鼻血を出してしまいました。
 血が出てビックリし、泣き叫ぶ息子を抱きかかえて悪戦苦闘していました。すると、別の席の夫婦が食事中にもかかわらず、外まで出てきてくださり、「寝かしちゃダメだよ。上を向かせて鼻の上を押さえて」と、声を掛けてくれました。
 その後、お店の人から氷をもらってきてくれて、「このタオル使って」と自分たちのタオルまで差し出してくれました。
 おかげで鼻血は止まったのですが、汚れたタオルを返すわけにもいかず、そのまま持ち帰ってしまいました。今でもそのタオルを見るたびに、優しい夫婦を思い出してウルウルしてしまいます。
あの時は連絡先や名前も聞けず、そのままになってしまいましたが、食事中にもかかわらず、手を貸していただき、ありがとうございました。家族全員、伊江島旅行が忘れられない思い出になりました。本当にありがとうございました。
 私たちも困っている人にそっと手を差し伸べられるようになりたいと思います。

(沖縄市 サクラ)

(編コメ)一生忘れられない旅の思い出ですね。困っている人に手を差し伸べることが、夫婦への恩返しになると思いますよ。
認可保育園の仕組み

 現在、2人目を妊娠中です。3歳の上の子は、認可保育園に通っています。私は契約社員なので出産前に退職になります。出産後はまた就職を考えているので、上の子は出産前後も今の保育園に通わせたいと思っています。
 役所に相談したところ、産前2カ月、産後3カ月は出産を理由に入園を希望できるとのこと。求職中ならさらに2カ月は延長できるようですが、育児休暇中なら産後3カ月まで。
 しかし、ほとんどの保育園が生後5カ月以上からしか預かってくれず、2番目の子もそれまで預けられません。保育園がみつからない以上、仕事にも復帰できません。できることなら、きょうだいは同じ保育園に入れたいですよね。
 上の子の現状を維持するためには、下の子を生後3カ月で別の無認可保育園に入園させなければならない仕組みです。待機児童がたくさんいるので仕方がないとは思いますが、慣れた保育園を退園させるくらいなら、2人目は卒園後か、もしくは一人っ子か…。もっと住みよい社会になってほしいです。

(浦添市 ショーン)

(編コメ)きょうだい別々の園に預けると、毎日の送迎が大変です。また子どもを預けないと、就職活動もできません。誰もが安心して子どもを預けられるシステムを整備してほしいと切に願います。
たくましい生命力

 いつの間にか勝手に生えた庭のユリ。けっこうな株数になって、今年も真っ白に咲いてくれました。
 一月ごろだったか、雑草刈りの最中、うっかりユリの新芽を刈り取ってしまった私。10〜15㎝ほどの若々しい3本の新芽を「もしかしたら根付くかも!」と、軽い気持ちで土に埋めておきました。
 ユリはすごい! 咲いたのです。草丈も低くて、花も小さいのが一輪だけですが…。たくましい生命力に感動です。見習いたい! その美しさと強さを!
 花も枯れた今、「もしかしたら球根が…」と、ワクワクしています!

(豊見城市 島バナナ)

(編コメ)お庭にユリが咲くなんてうらやましいです。島バナナさんもきっと美しい花が咲きますよ!
虫嫌いの妻

 僕の妻は大の虫嫌い! 家の中にヤモリがいると、「キャー、ヤモリがいるー」。ゴキブリ、蜂、アリと虫全般が苦手みたいで、朝だろうが、夜中だろうが僕を呼ぶ。
 こいつ絶対、前世で虫に食べられる側の生き物だったはず…と僕はいつも心の中でつぶやいています。
 でもそんな妻をムシできない今日この頃です。

(宜野湾市 睡眠不足の夫)

(編コメ)妻を無視できないなんて、優しいですね〜。虫の話ですが、気がつけばのろけ話に…。ラブラブでうらやましいです。
近所の助け合い

 私は田舎にありがちな(?)トートーメーの安置された借家に住んでいます。
 同じ敷地内に、地元で一番大きな商店の総菜屋が借家にくっつくように真横に面していて、調理している女性たちがよく見えます。あちらからも私の庭が見えます。皆、なじみの地域の人たちです。
 ある快晴の日、私は庭の洗濯干し場に布団を干してから出勤しました。しかし、その後、まさかの激しい雷雨が!
 後悔しながらお昼休みに急いで帰宅すると、なんと布団が借家の物置小屋にありました。雨が降り始めた途端、総菜屋の女性が私の干しっぱなしの布団を、すぐさま取り込んでくれたとのこと。
 それは今回に限ったことではありません。とっさの親切に感謝でいっぱいです。近所づきあいがなく、他人に無関心な現代社会で、家族でなくとも助け合える地域に暮らせて私はとても幸せです。
 昭和の古き良き時代を思わせる光景、コミュニティーが今、必要だと思いますし、それを育んでいける自分でありたいです。

(宜野座村 兄貴に一本)

(編コメ)地域の助け合い、本当にありがたいですね。これからも地域のコミュニティーを大切にしてくださいね。
ヤンバルクイナに遭遇

 私たちは沖縄に住んで8年になりますが、ヤンバルクイナを見たことがありません。夫が朝早くヤンバルに行くと見られると聞いてきました。
 先日、ヤンバルクイナ見たさに午前4時、まだ真っ暗な中、那覇を出発してヤンバルまで車を走らせました。見られたらいいなぁと期待を胸に膨らませ、ドキドキしながらのドライブ。
目的地に近づき、辺りもすっかり明るくなり、車のスピードをダウンしてヤンバルクイナを待ちました。
 国頭村安波を通っていたら、ヤンバルクイナがガードレールに止まっているではありませんか。急いで車から降り、「やったー、やっと会えた!」と感動して近づいて行きました。すると、すぐに草むらにドサッと降りて、姿を消してしまいました。
 せっかく出合えたのに、もっとゆっくり見たかったと残念でなりませんでした。しばらくまたの出合いを期待しながらぐるぐる回りましたが、だめでした。
 でも早朝から頑張って出掛けて、ヤンバルクイナにちょっとだけでも出合えて良かったなぁと思った一日でした。

(那覇市 くいしんぼう)

(編コメ)すごい!ヤンバルクイナに出合えたんですね。ウチナーンチュの私はまだ見たことがありません。たとえ少しの時間でも貴重な体験だと思いますよ。
沖縄パインさんへ

 5月31日付「働くママさん」の投稿を読んで、エールを送りたくなりました。
 浦添市の沖縄パインさん、いつもお疲れさま♥あなたは1歳半の子どもを育てながらフルタイムで本当によく頑張っていると思いますよ。
 だって、お子さんは保育園かな。朝はバタバタ準備し、子どもの支度、朝ご飯&自分の準備。仕事から帰ってきたら夕飯の準備、子どものお風呂、明日の準備…ヘトヘトですよね。自分の時間も持てないし、夜は疲れて眠るだけ。
 私もそんな時期がありました。3人の子育てでオシャレをする気力もなく、きれいなママさんを見ては、「なんでそんなことができるの?」って不思議でしたよ。
 沖縄パインさん、今すごく頑張りすぎていないかな…。たまには夜、子どもたちが寝静まった後、15分くらいでもいいから自分のための時間を作ってみてね。好きな飲み物を飲みながら雑誌を見たり、ネイルのお手入れをしたり、アロマに癒やされたり…。
 また、夫のパワーも大切ですよ。心も体もしんどい時には、自分からご主人に「ハグして」と言ってみてください。ギュッとハグされると、きっと心がほぐれてくると思います。
 沖縄パインさん、あなたはとても頑張っていますよ。時には、ヨンナー(ゆっくり)も大切ですよ。

(沖縄市 しょおしょ)

(編コメ)そうですね、たまには自分だけの時間も大切です。私は子どもが寝た後のビールがものすご〜くおいしいです! 息抜きしながら、無理せずいきましょう。働くママに乾杯!
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