沖縄の日刊新聞「琉球新報」の副読紙「週刊レキオ」沖縄のローカル情報満載。



[No.1413]

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「ワシントコポスト」2012年04月26日[No.1413]号

沖縄ならでは?
 先日、近所のおばさんから「あんたのお兄さんは、自分で上等な家を作っているね。いつ引っ越すの?」と電話がかかってきました。
 兄が引っ越すなんて聞いたことのない私。母に尋ねると、「おばさんは、ヤギ小屋を兄の家と間違えているんじゃない?!」とのこと。
 まさか、動物が住む家と間違えないでしょ!と思い、ヤギ小屋を見に行くと…。
 ビックリするくらい立派な家が畑のそばにあるので、中をのぞいてみると、2頭のヤギがいました。おばさんが兄の家と間違えるのも無理ないなぁと感心するくらい、大きなヤギ小屋で驚きました。
 兄に愛されているヤギさんたち。来年は食べられると思うと、少し悲しくなりました。
 (糸満市 うちなー大好き)
(編コメ)一軒家と間違えるほど立派なヤギ小屋って初めて聞きました。愛情たっぷりのお兄さんに食べられるなら、ヤギさんたちは幸せかもしれませんね。
タンカーユーエー
 先日、長男が1歳になったので、知人を自宅に招待してタンカーユーエー(満1歳のお祝い)をしました。
 当日は40人ほどの方にお祝いしていただきました。私の地元ではこのような習慣がないので、とてもうれしく、沖縄にお嫁に来て良かったな~と感動しました。
 息子も人見知りの時期なのに、この時ばかりは終始笑顔で、とても良い記念になりました。
 とはいえ、まだまだウチナー嫁初心者の私。中味汁がレトルトだったのは、皆に秘密で~す(笑)。
 (沖縄市 誠ちゃんママ)
(編コメ)心を込めたおもてなしに皆さん満足だったと思いますよ。ウチナーンチュの私も実は中味汁を作ったことがありません(笑)。
一日一善
 私は毎日、めいっ子と2人でウオーキングをしています。一日一回は人や環境のためにいい事をしようと、ウオーキングのついでにめいっ子と落ちているゴミを拾っています。
 毎日拾っていますが、毎日落ちているゴミ。「いつかはゴミがなくなり、キレイな花がたくさん咲きますよ~に」と思いながらゴミを拾っています。
 皆さんは一日一回、何かいいことをしていますか?
 (那覇市 デブコ)
(編コメ)皆が一日一回ゴミを拾うと、沖縄からゴミがなくなるかもしれませんね。デブコさんの一日一善、ぜひ見習いたいです。
おなかの中の記憶
 4歳と2歳の娘を持つ母です。
 4歳の娘は時々、不思議な話をします。「お母さんのおなかの中は、赤とオレンジと黄色で、温かくてフワフワしているんだよ!気持ちいいからもう少しいたいなぁーと思ったけど、『早く出ておいでー』って引っ張るからビックリした!」と言うのです。
 私は驚きのあまり、一時停止状態になりました。娘は吸引分娩で産まれました。また、出てくるとビックリした顔をして、産声を上げませんでした。泣かないわが子を見て、どんなに不安だったか。
 娘の話だと、「泣かなかった」のではなく、「泣くのを忘れるほどビックリした」ってことですかね?
 おなかの中や出産時の記憶があるなんて、子どもってスゴイ!記憶があいまいにならないよう「育児帳」に記録しておきました。
 2歳の娘はどんな話をしてくれるのか、今から楽しみです。
 (那覇市 美々)
(編コメ)子どもって本当に不思議ですね。子どもの言葉を大人が丁寧に引き出してあげると、いろいろ出てくるかもしれませんね。次女の話も楽しみにしています。
いじめについて
 以前掲載されたいじめの投稿について、私も意見させてください。私も小学生の頃、毎日いじめにあっていました。給食にはいつもゴミや虫などが入っていたり、教科書は水浸しだったり、破られたりしていました。
 私一人ではなく、クラスの何人かがいじめの対象になっていました。もちろん担任に話しましたが、聞いてもらえず、何人かは転校してしまいました。あの時は本当に誰を信じていいのか分かりませんでした。
 両親は共働きでほとんど家にいませんでした。一度、男子に殴られ、目にアザができました。さすがに親が学校に文句を言って、担任は平謝り。男子も謝ったのですが、その後の仕返しもすごく苦しかったです。
 この地獄から逃げたくて、一度、虫入りの給食を先生に見せました。先生はさすがに知らんぷりできない様子で、その日はクラスみんなで話し合い、いじめも少なくなりました。
 結局、いじめは中学まで続きましたが、今はその経験を生かし、子どもたちに話しています。子どもたちは、いじめる子の気持ちやいじめられた子の悲しみを分かってくれて、素直に育っています。あの時は本当につらかったけれど、今はいい経験をしたんだと、自分に言い聞かせています。
 (宜野湾市 ぶんぶん)
(編コメ)大人がしっかり子どもの話を聞くことは本当に大事ですね。ぶんぶんさんの体験は、子どもたちのために役立つ貴重なものだと思います。つらい体験を寄せてくださり、ありがとうございます。
ワジワジ~した話
 先日、お休みをもらって台湾旅行へ行ってきました。いつも一緒に頑張っている職場の同僚一人一人のためにと、お土産にポーチを買ってきました。
 「この人はこれ、この人にはこの柄がいいな」と一人一人のイメージを考え、選んで渡しました。
 しかし、一人の同僚が「この柄、どうしても無理だから使えない。換えて」と、目の前にポーチを突き返したのです。
 彼女に頼まれて買ってきたものではありません。私からの気持ちとしてプレゼントしたお土産です。ですから換えるだけの予備も当然ありません。それなのに「無理だから、換えて」と…。この人は一体、人の好意を何だと思っているのだろうと、本当にあ然としました。
 結局、その場面を見ていた他の同僚が取り換えてあげました。その人のためにイメージして買った物なのに。
 あれから1カ月近くたちますが、ショックと怒りが収まりません。「じゃあ、使わなくていいよ」と取り返したら良かったのかなと、マイナスにさえ思ってしまいます。とても37歳の社会人の振る舞いとは思えません。ワジワジ~!!!
 (那覇市 そんな私は26)
(編コメ)読んでいる私までワジワジーしてしまいました。でもその他の同僚は理解していますよ。投稿で「怒り」は終わり。初夏です。気持ちを切り替えましょう!
かわいいめいっ子
 幼稚園に進級しためいっ子が、歌の練習している私の父に、「じーじー、うるさいよ。何も集中できないよ」と注意しました。
 父も「なんで、小さい声で歌っているのに集中できるさー。あんた誰に似たのかね?」と反論。するとめいっ子は、「じーじーに似たんだよ。じーじーはいつも怒っているさー」だって。
 誰が大人だか分からない楽しい会話。私もめいっ子に注意されないよう、日々の行動に気を付けます。
 (豊見城市 スマイル)
(編コメ)子どもは大人の行動をしっかりチェックしています。皆さん、注意されないように気を付けましょうね。
母のお弁当
 慌ただしく新学期がスタートした大学生の娘のために、私は毎日せっせとお弁当を作っています。
 娘は奨学金を受けているので、お小遣いはあげていません。しかし、大学は忙しくアルバイトもできず、やりくりに大変そうなので、とりあえず昼食はお弁当で応援しています。
 このお弁当には、もう一つのエピソードがあります。
 私の妹が結婚した時、披露宴で母親への感謝の手紙を読みました。妹は高校の教師で毎日かなり忙しく、食事の時間も惜しんでいました。それでも毎日、母親が作ってくれるお弁当を広げ、味わっているその時が「ほっと落ち着け、また午後の仕事を頑張ろう!」と思ったと、妹は母親に感謝の気持ちを伝えたのです。私は母と妹の姿に涙してしまいました。
 母の愛情をお弁当で表現できるって素晴らしい。娘も帰宅するなり、「いつもお弁当ありがとうね!おいしかったよ」と言って、カラの弁当箱を洗っています。
 (北谷町 もも)
(編コメ)毎日の弁当作りは大変ですよね。母の苦労と愛情は、きっと娘さんの胃袋を通して伝わっていると思いますよ。4年間、無理せず頑張ってくださいね。
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