沖縄の日刊新聞「琉球新報」の副読紙「週刊レキオ」沖縄のローカル情報満載。



[No.1410]

  • (金)

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「ワシントコポスト」2012年04月05日[No.1410]号

親孝行の娘
 私には結婚して東京に住んでいる娘がいます。なかなか会うことができないので、電話で近況を報告し合っています。
 娘は私に「田舎のおばあさん」にならないでねと、いいます。それに対して私はもうとっくに「田舎のおばあさん」になってしまいましたよ、と答えます。
 娘はいろいろな衣料品を送ってきます。そのつど、古い物は「もったいない」といわず、処分しなくてはたまる一方だよと、いいます。
 物が不足している時代に育った私は処分ができずに困っています。毎回その繰り返しです。物を送ってくれるのはとてもありがたいのですが。

(那覇市 おばー)
(編コメ)遠く離れた娘さんにとって、お母さんのことが気になっているのだと思います。いつまでも「若くて元気な親」は家族の願いです。
いじめについて
 以前、娘さんが軽いいじめにあっているという方の投稿を読み、私も一緒に考えたいと思っていました。
 私の体験談です。中学校1年生のとき、男子に体を触られ、すごく嫌な思いをしたとき、母に相談しました。
 母はすぐに担任に会いにいき、私の思いを代弁してくれました。担任も男子生徒を呼びしかってくれ、その後は私の事を気遣ってくれました。
 私は母や担任(男)に話すことも、恥ずかしくて。でも2人の対応をみて話して良かったと思いました。自分のためにここまでしてくれていると知りうれしかったです。
 私の友人は男子から体を触られ、その場で担任に訴えたところ、「減るもんじゃないんだからいいじゃないか」と笑って取り入ってくれなかったそうです。
 モンスターペアレントと言われている時代ですが、悪くないなら自信を持って主張するべきだと思います。
 私も母となりました。息子が大きくなって悲しい思いをすることがあれば、彼を守るために動きたいと思っています。

 (那覇市 天使の羽)
(編コメ)何気ない「ひと言」が人を傷つけてしまう場合も多々あります。場合によっては、親が子を守るために全力でぶつかることも必要ではないでしょうか。
思い出の日記
 昨年、物を減らそうと片付けを始め、いろいろな物を捨てました。日記も処分しようと、読み返してみると、「金環食、ガラスを黒く塗って見える。次は25年後。その時は○○は25歳。立派な青年になっていることだろう」と書いてあり、思わず声を上げてしまいました。
 その25年後が来年(もう今年ですが)に迫っていることに気付いたからです。金環食のことをすっかり忘れてしまっていました。
 日記に書いた当時は、25年後なんてあまりにも遠く先のことで、想像もつかなかったはずなのに。
 このタイミングで読んでよかった。読んでいなければ今年、金環食を見たとしても何も思い出さなかったことでしょう。
 「今年の金環食をぜひ見るように」と、息子に手紙を出しました。
 (那覇市 リーチャン)
(編コメ)何かを書き記して残すことの大切を考えさせられました。当時を振り返り、いまに生かせれば最高ですね。
美しい言葉で
 若い人から手紙が届きました。近況を知らせる便りです。ものすごく達筆で読みやすく、それも縦書きで。ただびっくりです。
 私は字を縦に書くと、「ミミズ」が這ったようになり、うまく書けません。また、その手紙は漢字も多く本当に頭が下がる思いです。
 最近はメールが主流で、忘れている字も多く、55歳にして平仮名ばかりで、間違えるよりは「まあいいか」と思っていました。
 手紙を書かれた方は与論出身の女性で、昨年の入院生活で知り合いました。とても素直な方で娘2人を1人で育ているとの事でした。
 私も彼女を見習って、一文字一文字心を込めて便りを出したいと思っています。
 (八重瀬町 ケロンパ)
(編コメ)私も「文字」コンプレックスです。達筆な字を見るとうらやましく思えます。でも字のうまさもそうですが「心こめて」書かれた手紙をもらうとうれしいです。
キジムナーがいる駅
 どじょうすくいで有名な島根県安来市に行く機会がありました。沖縄では味わえない汽車の旅をと考え、岡山駅から広島、鳥取をへて、安来までの旅を楽しむことができました。
 帰りには、NHK「ゲゲゲの女房」のの境港市に寄ってみました。
 始発の米子駅から終点境港駅まで約15の駅がありますが、終点手前の駅のニックネームは「キジムナー駅」でした。
 立ち寄った食堂で、馬場崎駅のキジムナーについて聞いたところ、馬場崎には鬼太郎音頭を振り付けした沖縄県出身者の方がおられ、それが縁でキジムナー駅になったようだとのことでした。お名前は「ナカザト」さんとおっしゃるそうです。
 中国地方へお出かけの際は境港まで足をのばしてみてはいかがでしょうか。
 (浦添市 ゆいまある)
(編コメ)旅先で、沖縄関係・関連に出会うと、うれしい気持ちになりますね。外国はもとより、国内各地でもいろいろな所で活躍している「ウチナーンチュ」ってすごい。
節約ブーム
 私の中では、昨年は「断捨離ブーム」。今年は「節約ブーム」がきています。「断捨離」をして、部屋はすっきりしたのですが、お金はあるだけ使ってしまい貯まらない…。
 それならばと、まず始めに着手したのが食費。予算を決め、献立をつくり、夜寝る前に明日の食材を半分調理済みにしておきます。
 すると、忙しくても惣菜や弁当、割高な冷凍食品を買わずに手早く料理できます。「献立」が決まっているので、スーパーで余計なものを買うこともなくなりました。
 節約のために始めた菓子作りも子どもには好評です。次はどんな節約をしようか「ワクワク」します。

 (糸満市 ムーミンマ)
(編コメ)野球では「ピンチのあとにチャンスあり」と言われています。いろいろ知恵をめぐらし、うまく節約して下さい。
太っ腹な息子よ!
 いつも皆さんの日常の出来事を楽しく読ませて頂いています。
 さて、私には7歳の息子がいるのですが、時々お菓子やジュースをおごってもらう私、最近夫と住宅ローンの返済の件で少しもめていると、息子がこれで借金を返済してくれと言わんばかりに自分の貯金箱からお金をとりだし”1000円あげるよ“と言い私に渡してくれました。
 よっ!太っ腹と思いつつ優しい子だなぁと涙がでてきそうになりました。たまにおごってくれてありがとう。息子よ…優しい子に育ってくれてありがとう。
(沖縄市 りゅうじんたろう)
(編コメ)お子さんにとって、最も嫌いな事の一つが「夫婦の口論」だと聞いたことがあります。子どもの存在が、多くの危機を救ってくれますね?
親のありがたさ
 僕は、結婚し子供も長男、長女を授かりとても幸せに暮らしています。去年の暮れに、母親に悪性の腫瘍(しゅよう)が見つかり、発見が早い事もあり手術もすぐに終わる事が出来たのですが、手術が終わり麻酔でウトウトしてる親を見るのが初めてだったので、ショックが大きくて沢山泣いたのを思い出します。
 今まで、ここまで、陰ながら僕たち家族を見守ってくれて、色々とアドバイスをくれてありがとう。
 家族をもって、初めて分かる「親のありがたさ」僕に出来る親孝行と言えば、金銭的な事は出来ないのですが、孫2人と遊んでもらい、笑顔になるのが、一番の薬になると僕は思っています。
 (那覇市 たつー)
(編コメ)だれでも親になり、子育ての苦労を初めて目の当たりにします。その時に「親の偉大さ、ありがたさ」が身に染みるのではないでしょうか。子どもや孫、家族の幸せが最大の「親孝行」だと思います。お母さんの病気が早く良くなるといいですね。
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